おわりに
波や夕立に翻弄されるがまま今年が終わってしまうな、、、ぼくたちは、たくさんのものを失って、たくさんの悲しみや我慢を乗り越えなきゃいけなくて、年末くらいは自分たちのことを頑張ったな〜っていっぱい褒めたい
みんなが年末まで生きていてくれたことをとても嬉しく思います
社会人になって、アイデンティティを無くした。人と話すのを避け、能動性に欠け、目指す物が消えた。悔しかった、人と話すのが下手になって、空気を上手く保てなくなった。
その中でぼくは、人とうまく話せないときの空気や、箪笥の角に小指をぶつけたとき、悪事を見て見ぬ振りをしたとき、「何故こんなことをしているんだ?」とかの今迄無視していた感情を知った
それらは、持っている絵の具では作れない色で、ぼくが覚えた言葉では言い表せなかった
知らないより良いかもしれない、大人になったのかも知れない
ぼくたちはいつから「死」を認識したんだろう、幼稚園のバス停で蟻を踏んづけてしまった時?
誰かに対して、死んでほしくない、生きていてほしい、声を聞きたい、変わるそのひとを見ていたいと思うこと…他人に対して「生きていてほしい」と思うことが自分が、「生きたい」と思える証拠だと気付いた
自分が死にたかったら、他人の生死なんてどうでも良くなるから。駅の線路は前ほどぼくを吸い込もうとしなくなった
自分を大事にして自分を愛することが、いちばん大事だと気付けてよかった。そうしないと自分よりひとつ外側に居るもののことを愛する余裕がなくなってしまうから。
来年もみんなが、そして、きみが、自分を愛して、今年より、ホカホカな一年になると良いな
ぼくは愛いっぱいで生きて行けたらいいな
みなさま、良いお年をお迎えください
愛を込めてぼくより