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初海外ひとり旅で上海へ-2024年夏の旅行記
チケットとったときの私、メンタルつよいな~!
記事にしておいてあれなんですけど、上海は初海外旅で選ぶ場所ではないな…と思います。
ビザ不要になったら良いのかも!
「でも初海外ひとり旅、意外と大丈夫だったな~!楽しかったし!」と、半年前の記憶を掘り起こしてポチポチ書いてます。
こんにちは、豊穣です。
※この記事の中国旅行に関する情報は2024年9月のものです。
▼おまけのお土産編はこちら
2024年の上海ってこんな感じ
国内一人旅大好き!!
でも海外一人旅は未経験なんだよな。なんか怖いし‥‥
と、なんとなく海外ひとり旅コンプレックスを数年ぐらい持っていたのだけれど、ついに海外一人旅開催!
場所は上海。
理由は「航空券が安かったから!」
▼当時の豊穣の旅行歴
国内:45都道府県宿泊済み(半分ひとり旅)
海外:台湾、韓国のみ(同行者あり)
2024年夏の上海旅の特徴
観光もビザがいる
日本人旅行客がほぼいない
英語がチェーン店以外通じない。もちろん日本語は通じない
1元=20円ぐらい。なので割安感はない
日本国内で、中国本土版の観光ガイドマップが5年ほど発行されていない
ちょうど日中間の事件があったりなかったりする頃
全て(本当に、全て)の決済がQRコードで完結する
Google系サービス、インスタ、Xが使えない
台湾に行くぐらいのノリで航空券を取ってしまったので、思ったより旅のハードルが高く旅行中は終始「日本に帰ってこれるかな…」って思っていた。
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メンタルが強くなりました。
旅のきっかけ
当時友達とウォンカー・ウァイ監督作品を3本連続オールナイトで見るという映画館のイベントに行った前後で、「中国行ってみたいね~」と話していた。
そのとき春秋航空でセールがあり、深夜に勢いで航空券をぽちった。
深夜って怖いね~
往復で24000円の格安航空券だった。
その友達に報告したら、「え!私も取ったよ!」ときた。
ほんとに??
その友達とは一緒に韓国に行ったことがあるぐらい仲がいい。
でも「お互い一旦ひとり旅で上海行ってみたら面白くない?おわったら感想会しよ~」というノリになる。
「なんでだよ、一緒に行けよ!!!」と今の私でも思う。
この友達とは「おもしろ」で行動を選びがちなので後に引けず、準備を進めることに。
あとから気付いたのだけれど、ウォンカ―・ウァイ監督は香港映画の人で、上海は全然関係なかった。
旅の準備
1観光ビザ
航空チケットを取ってから知ったのだけれど、観光ビザがいるらしい。
ビザって、あの留学生がとるやつ…?
を、2泊3日の観光で…?
--
仕方がないので、有明の中国ビザセンターまでいった。
平日の日中しか開いておらず、「なんでだよ…!」と何度か叫びそうになる。
申請で3時間、別日に受け取りで1時間待った。(両方平日)
値段は7000円ぐらいだった気がする。
このあたりで、「上海旅、大丈夫かな…」と不安になる。
2ガイドブック
航空チケットを取ってから知ったのだけれど、中国本土(香港、マカオ以外)は観光ガイドブックがコロナ直後から約5年発行されていなかった。
2019年の地球の歩き方とか、まっぷるとかを図書館で借りて知識を仕入れる。
結局るるぶを中古で買って持って行った。
チェックしたお店は半分ぐらいしまっていた。
中国は変換プラグが必要なかったり、上海は超都会というから大丈夫か…ということで意外と必要な荷物は少なかった気がする。夏だったし!
3ホテル&通信
さすがの自分も「いや、ホテルはちゃんと安全なものを選ぼう」と思い、上海市内のメルキュールホテル&空港内ホテルをとる。
2日で3万円ぐらい。自分的には奮発したほう。
仕方ない…
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あと、中国本土はGoogleなどのサービスが全滅。
使いたくても使えない!
…と思っていたけれど、国際ローミングを使えばいいということに気が付き、ahamoに契約変更!
無料で海外ローミングOK!
ありがたい~!!
このあたりでかなり上海旅が不安になる。
4アリペイ(QRコード決済)、地図アプリ
「どうやら中国の支払いはほぼQRコード決済らしい…?」とSNSをチェックしていたら知ったので、アリペイの手続きをすすめる。
でも、日本で展開されているアリペイって中国人専用で日本人は使えないんだよね。
成田空港の自動販売機でアリペイが使えなくて、Google翻訳をかざしながら焦った。
「え、ちゃんと申請できてる…?」と不安になりながら、中国に向かった。使えました。
他の準備としては、地図アプリとか。
GoogleMapが全然発達していないので、中国でよく使われているらしい地図アプリ(百度地図)をインストールしたのだけれど、中国語が読めないので雰囲気だけ使っていた。
5換金
念のため、と思い少し現金化した。銀座の店舗がレートがいいと聞いたので行った。1万円ぐらい換金した。ドルレンジャーという店舗。
結果、1元も使わなかった。
6言葉
覚えず、翻訳アプリに頼ることにした。
中国語は、学生時代4単位とったのだけれど、成績は本当に悲惨だった。
今でも「私の名前は○○です」「ニーハオ」「シェイシェイ」「ダージャーハオ」しか言えない。
「まあ英語ならちょっとできるし…」となめていました。
英語は、スタバと飛行機内とメルキュールホテルでしか使うタイミングがなかった。
旅行の目標
かな~~り低めに設定した。
【目標】
①元気に帰ってくる
②ローカルフードを食べる
③ポストカードとお土産マグネットを買ってくる
こうやってかくと「初めてのおつかい」みたいだな~
アクティビティなどを全く課金しなかったのだけれど、地下鉄に乗るだけで心臓ドキドキだったので必要なかった。
■費用
Total:8万円
【内訳】
航空券:24000円
ビザ:7000円
ホテル:30000円
準備・国内移動:5000円
食事代:10000円
交通費・雑費・お土産代:5000円
やや安めだったんじゃない…?
韓国2泊3日でも10万円ぐらいだもんね。
「旅行はどうにかなる」という謎の自信とメンタルが鍛えられたのでペイできたと思っている。
■旅行1日目
成田空港から。
飛行機の時間は片道3時間ぐらい。沖縄ぐらいの距離感。
夕方の便で、浦東国際空港へ。
入国から緊張した~
中国人以外のゲートを通るのだけれど、日本人が全然いなかった。
確かに飛行機も98%ぐらい中国人だったような…?
あんなにビザセンターには人がいたのに…
国籍も様々で、中東系の人が多かった気がする。
韓国の人も少ない。
「あ~私って傍から見たら、外国籍の人って思われているんだよな~」と急にメタ的になる。
入国に2時間ぐらい待った。
すでに夜だったので、そのまま空港内のホテルに向かう。
海外旅行の時は「空港で甘そうなチョコレートとオレンジジュースをコンビニで買う」という謎ルーティンがあるので、コンビニに向かう。
ここでアリペイが使えることを確認して安心する。
--
しっかり空港内で迷う。
ネットでヒットした日本語情報を基に、ホテルの近くまでたどり着く。
途中2回ぐらい「Taxi?」と客引きのおじさんに声をかけられる。怖!
ビビりながら、ホテルにチェックインする。
一応すべてのホテルの予約情報を印刷したのだけれど、パスポート提示だけでチェックインができた。
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初めての中国ホテル。
色々日本と近い気がするんだけれど、明らかに「日本ではない」空気が漂っている。建物から発せられる雰囲気とか。
アメニティがほぼ日本と一緒で安心した。
シャワーが大きくて面白かった。
急にホテルで「海外でひとりであること」が怖くなり泣く。
今日は何もできる気がしなかったので、そのまま眠る。
■旅行2日目
眠ったら元気になる。お腹が空いた。
「空港のフードコートなら大丈夫でしょう」と思い、空港メシを散策することにする。5~6軒飲食店が並ぶエリアを見つける。
初中国メシなので、おっかなびっくり肉まんみたいなものを頼む。
味は薄くてよくわからなかった。完食。
全然足りなかったので、結局はしごをする。
「小籠包と牛肉麺なら日本でも食べたことあるぞ!」と思い、セットを注文。
う~ん、やっぱ中国系・台湾系の牛肉麺のお肉っておいしい~
当たりだった。
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ホテルに戻って二度寝する。
元気チャージをして、初の地下鉄に。
最初から駅名の発音もわからなかったので、発音ルビがある路線図を事前に印刷していた。
日本の私、ナイス~!
雰囲気と地下鉄の色から推測して次に泊まるホテルの駅まで向かう。
駅は人がたくさんいたな~
改札も全てアリペイで通過できたので助かった。
駅からメルキュールホテルまで歩いて20分。
町散策も兼ねて移動。
途中で、ゴンチャのようなお茶スタンドを沢山みかけた。
中国はお茶スタンドが日本よりも発展しているらしい。
検索して有名チェーン店っぽいところのお茶を飲む。
え、おいし~~~~!
中国はジャスミン茶が定番のようだ。
町散策をして旅の目標が増える。
・チェーン店のお茶を2つのむ
・焼き小籠包を食べる
--
ホテルは日本人出張客が大勢いるエリアにあるらしく、出張用(単身赴任用?)の設備が室内に完備されていた。
キッチンがある!
ベッドも大きくて助かる。
ちょっと休憩して、有名な観光地「豫園(ヨエン)」に行く。
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これぐらいから、中国にも慣れてきて、道で自転車のおばさんと接触してもそこまで気にならなくなる。
日本だとビビっちゃうけどな~
豫園は日本の浅草みたいなところで、露店も観光客もたくさん。
観光客に交じって、ぶらぶらする。
露店でマグネットとポストカードをゲットする。
1ドルのマグネットが売っていた。
全体的に治安はそんなにいい感じではない。
まあ、浅草もそうか…
道中で衣料品の卸市場?のようなところに紛れ込む(韓国の東大門みたいなところ)が、薄暗くて人がじろじろ見てきて怖かったのでバンスクリップを一つだけ買って退散する。
豫園はザ・観光地という感じで楽しかった。
途中で客引きに3回ぐらい声をかけられるが、中国語が分からないのでとりあえず日本語で返す。
お互い何もわからず何も起きなかった。
豫園で焼き小籠包を食べるが「これはもっとおいしいのがあるな…」と思い、明日どこかでリベンジすることにした。
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「上海と言えばここ!」の上海タワーが見える川沿い「外灘(ワイタン)」まで移動する。
観光客でごったがえしていたが、9割ぐらいが中国人観光客だったので余裕でまぎれる。ちょっと安心。
上下黒の地味~な服で旅行していたからね。
東京の繁華街の匂いと、中国の繁華街の匂いが結構違っていて面白かった。
あと路地裏の匂いも。
中国は駅を降りるごとに匂いが違くて、楽しい。
日本に来る中国人も同じことを思うのかもしれない。
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魔都とは「不思議な力で人を迷わせる都市」という意味らしい。
帰り道、中国にはファミマもローソンもセブンイレブンもあるんだなと発見しながらホテルに戻る。
ローソンで月餅を買って帰る。
■旅行3日目
もう中国にもだいぶ慣れてきた。
上海の大きすぎるスタバに行く。
『上海ノスタルジア』というフレーバーコーヒーを頼む。
英語を話せるはつらつとした女性定員と少し話して、席で待つ。
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コーヒーはかなり甘かった。これが上海の郷愁・・・
ついでに「中国のスタバ」といわれるコーヒーチェーンの「Lucking Coffee」に行く。
カフェラテを頼む。う~ん、甘い!
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上海の大型本屋に行く。
海外旅行では本屋に行くのも好き。
日本発の書籍が結構あってびっくりする。
そういえば、昨日電車で隣になったお姉さんは『名探偵コナン』をスマホで見ていたし、昨日言ったショッピングモールではXGの曲が流れていたもんなあ。
日本のポップカルチャーも中国に一部受け入れられてるんだな~と身をもって知る。
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「焼き小籠包が食べたい!!!」の一心で、旅行中に何度も見かけた駅ビルのチェーン店で、勇気を出して焼き小籠包を注文。
人生イチの焼き小籠包に出会った~~~~!!!!
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飛び出してきた肉汁で服を汚す。
口腔内をやけどしながら、一心不乱に中国の駅ビルの片隅で小籠包を食べる。
これが旅行の醍醐味…!
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ずいぶん地下鉄にも慣れ、元気に空港まで戻る。
そういえば観光ガイドマップに「上海の旅行では水に流せるティッシュペーパーをもっていくように。トイレに紙がない事もあるから」と書いてあったと思い出す。
「いやいやもう2024年だしな~」と思いながら、念のため2つティッシュをもっていったら、本当に地下鉄のハブ駅のトイレに紙がなくてビビった。
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空港でチャーハンを食べる。
広東風~とか北京風~とかメニューに書いてあったけど、私には違いが判らなかった。これは日本でも予習できそうだな。上海は上海風なのかな?
中国では早々にお腹を壊し、3日間で4食ぐらいしか食べられなかったので(そのぶんお茶を大量に飲んだ)次は胃薬を持って行こう…と思う。
飛行機では爆睡。
目を閉じて、開けたら日本。
さようなら、上海!
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■感想
1日目は緊張で辛かったけど、2~3日目はかなり楽しかった!!!!
「もう一回来てもいいな~」と思えるぐらいには、上海よかったです。
行くまで実感はわかなかったけれど、QRコード普及しているのってめっちゃ便利だなと思った。
偽札掴まれることもないし。
でも今度は国際情勢とか考慮して、いいタイミングで訪れた方がいいのかもしれない。
気づくのが遅い!
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いたるところに大量に自転車が道沿いにずらっとおいてある。
日本に帰ってから「上海ひとりで行ったよ~」というとほぼ確実に「え?怖くなかった?」と言われるので、「あ、やっぱ旅行前の不安って合ってたんだな…」と実感する。いろいろ遅い!
お金がなくて断念したけど、次は上海ディズニーとか上海ガニとかいろいろ挑戦したいな。当分先だけど🦀
5700字の大作記事になってしまった!
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おしまい