インターナショナル保育園と公園でご一緒した話 先生編
公園に散歩に行ったらインターナショナル保育園も同じタイミングで散歩に来ていたことがある。
そのときに感じたことを2回に渡ってお知らせしようと思う。
今回は先生編。
子ども編はこちら。
インターナショナル保育園
英語での保育を特色としている認可外保育園。
見ため、通っているのは日本人が多そうだけど、外国籍かな?と思う子も2割くらいいた。
2歳前後~就学前の子どもたちが通園している様子。
先生は日本人っぽい人が2人と外国人っぽい人が1人。
(あくまでも見た感じ)
その日は、自園の園児がインターナショナル保育園の園児に興味を持って近寄って行った。
公園だから、他園との交流もある。
見た感じだと同じくらいの年齢。
当然、保育士同士も各園の子どもに寄り添う形で近い距離になる。
その場に居たのは、4人。
・私
・自園の子ども(男の子)
・インターナショナル保育園の先生
・インターナショナル保育園の子ども(女の子)
ちなみに、この時、自園の男の子は、このインターナショナル保育園と同じ色の帽子をかぶっていたので、帽子を裏返して白色の帽子にしていた。
人数や居場所をパッと確認するのにカラー帽子はとても便利。
公園などで、色がかぶると人数の少ない方が帽子を裏返すのが、このあたりの園の暗黙のルール。
まずは、自園の男の子が女の子に近づいたので、保育者同士軽く会釈をする。
「Oh! You are good boy!
You are wearing a cap!
Good booooy!!!」
テンション高めで男の子を褒めるインターナショナル保育園の先生。
見ると、女の子は帽子が好きではないらしく、ゴムが首にかかっていて、帽子は背中側に落ちていた。
英語で返すべきか日本語で返すべきか、英語なら同じテンションを保てそうにないな、と思っていたら、向こうから次の一言が。
「えらいですねー、ちゃんと帽子被ってて。
この子、すぐ取っちゃうんですよ~」
英語が聞き取れなかったと思われたのかな?と思った。
声量は2人で話すのに程よい大きさ。
男の子は、女の子が地面の砂に指で描いた線を見つめていた。
「何か月ですか??
この子は、○歳○ヶ月で………(他、容姿の話など略)」
私が返す前にどんどん会話が進んでいく。
話したいという気持ちがあふれている!笑
月齢や体格の話、帽子の話の続きなど、日本語でしばらく話した。
とても楽しそうだった。
しばらくしたら離れた場所にいた別のインターナショナル保育園の先生がその先生のことを呼んだ。
「Hi,○○!! What time is it?」
時間の確認をしたいというよりも、帰る時間じゃないの?ということを暗に伝えている。
腕時計を確認しながら立ち上がり、子どもに話しかけるのよりも早いスピードの英語で先生同士の会話が2~3往復する。
「It's time to go back!
Come on everybody!!!!」
私の目の前にいた先生が、他の子どもたちに向かって声掛けをする。
そして声のトーンを落として私に、
「お話できて楽しかったです~。
きっとまたご一緒しますよね?
ではまた~」
と女の子を連れて離れていった。
男の子の砂遊びを見守りながら、少し離れた場所のインターナショナル保育園の集団をちらりと見る。
英語を共通言語とした先生と子どもたちの集団。
私たち2人が日本語で話していたことを他の先生は知らない。
先生同士の会話を聞く限り、私と話していた先生は英語は堪能だったし、きっとこういう働き方がしたくて、自分で就職先にインターナショナル保育園を選んだのだと思う。
だけど、時には日本語で子どもの育ちを話したい時もあるみたいだ。
おしゃべりで、保育士同士の子どもの育ちの情報交換をこまめにしたい私には、英語での保育は向いていないと思った。
インターナショナル保育園で働くことは、「子どもに英語で保育をする」ということだと思っていたけれど、それだけではなくて、同僚同士の会話も英語になることを改めて知った。
ちょっとした子どもの成長や言い間違い、勘違いなどもすぐに共有したい。
その時の気づきもすぐに共有したい。
そんな時に第二言語の英語。
微妙なニュアンスを伝えられなくて、話したい気持ちだけがあふれて行き場を失うだろうな、と思った。
***
その日の公園からの帰り道、
「さっき、インターナショナル保育園の先生と話してさ~、
やっぱり日本語で話したい時もあるみたいだよ」
と同僚に手短に報告した。
おしまい