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4月4日はまんなかの日

4月4日って なんのひか しってる?

私が保育士なる前に、知り合いの保育園児のえっちゃん(仮名)に聞かれた。
たしか、4月4日はえっちゃんの誕生日だった。

あのね、4月4日は まんなかのひ なんだよ。
3月3日は おんなのこのひでしょ、5月5日は おとこのこのひでしょ、4月4日は、まんなかのひなんだよー

なるほどね、と思った。

あれから月日が経って、私は保育士として働いている。
男か女かが、あまり大事ではない世の中になってきている。
いろんなものの境界線が溶けている気がする。

保育士として子どもに接する時、性別による区別に気を付けている。
男の子だから、女の子だから、というジェンダー意識は、幼児期から自然に芽生える。これは自然に芽生えるものであって、植え付けを保育園の先生がしてはいけないと私は思っている。

まんなかの日は、それを思い出させてくれる日だ。

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えっちゃんは、それ以外にも大事なことを教えてくれた。

保育園の給食がカレーだったという話になったとき、私は何気なく「よかったね」と言った。子どもはカレーに喜ぶという先入観だった。

わたしは カレーも ハンバーグも すきじゃないの

とえっちゃんは言った。えっちゃんの好きなものをきいたら、炊き込みご飯と漬け物だと言った。

驚くと同時に、そういえば、私もカレーもハンバーグも好物ではないことを初めて自覚した。むしろそれが驚きだった。
それまでは、大人の先入観そのままに自分もカレーとハンバーグが好きだと思っていた。
自分のことなのに、えっちゃんに言われて初めて気が付いたことだった。

これからを生きる今の子どもたちに伝えていきたい、4月4日はまんなかの日で性別には男と女以外にもいろいろあることを。そして、カレーやハンバーグを好きかどうかは自分で決めていいのだと。

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