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保育中のくちぐせ

私が保育中によく使う言葉をご紹介。

「そうかもしれないねー」

否定も肯定もしないで、さまざまな可能性を残すことのできる言葉。

(例)「これ、恐竜が夜に来たんじゃない?」

公園の木が削れているのを見て子どもが言った。
「恐竜は絶滅しているからそんなことはない」と言ってもいいのだけど、子どもが想像力を膨らませて考えたことを大切にしたくて、私はこの言葉を使う。

ヨシタケシンスケの「りんごかもしれない」という絵本が出たときは「そうそう!そういうこと!!」と激しく同意した。
私の言いたいことを絵本で分かりやすく伝えてくれている。

※アマゾンのリンクを貼っていますが、クリックしても購入しても私にメリットはありません。
そもそも、アマゾンのアカウントを持っていません。

類似で「そっか」「ふーん、そうなんだ」もよく使う。短いけれど、「あなたの言ったこと聞こえているよ」というメッセージを込めて使っている。


「〇〇だと思う」

アドバイス、提案をするときに使っている。

(例)「袖をまくってから水を出した方がいいと思う」

袖をまくるかどうかを決めるのはその子自身なので、こちらからはアドバイスにとどめている。うっかり忘れているなら、この言葉をきっかけに「あ、忘れてた」って思うかもしれない。

分かっててやってみるという経験も必要だと思う。
服が濡れても別に着替えればいいだけなので、おおらかに保育していきたい(と思っている。なかなかうまくいかないこともあるけれど)。

濡れた後、「袖をまくってから水を出したら濡れなかったと思うよ」と言うこともある。
やり方によってはまくっても濡れることもあるし、濡れることにも学びはあるので、まくることが正解かどうかは私には分からない。
だから、「〇〇だと思う」と言う。


(例)「今日、ママのお迎えだよね!」「そうだと思う」

私が保育士になる以前、ボランティアで行った保育園で子どもに言われて「そうだよ」と何気なく答えて、おじいちゃんがお迎えに来たことがあった。
その子はショックで泣いたし、おじいちゃんは大変困惑していた。

登園した時点の保護者からの申請で、お迎えに来る人が誰かは分かる。でも、残業や急用が入って違う人が来るかもしれない。

(例)「今日の給食、カレーライスだよね!」「そうだと思う」

以前、別の園に勤めていた時、複数園に食材を納入する業者が事故を起こし、異物が食材に混入したことがあった。幸い、私の勤めていた園での納入が済んだ後の事故だったが、混入したものが納入された園の一つは、調理員が目視で異物混入を発見し、急遽提供を取り止めたらしい。

そういう時は、備蓄している代替給食が提供されるらしい。

今日のメニューは〇〇!と思っていても、別のものが出てくる可能性がある。(今のところ実体験はない)

予定が分かっていても、その時が来るまでは、断定できないので「〇〇だと思う」と言っている。


「びっくりー!」

「すごいね」ではなく、「びっくりー!」

(例)「一人で〇〇したよ!」「えー!びっくりー!」

「すごい」に含まれる称賛をなんとなく使いたくないときに、
(私はあなたがそんなことすると思ってなかったけど、できたの!?)という気持ちを表現したくて使っている。

いわゆる、"私メッセージ"というものだ。


こうして口ぐせを並べてみると、私の保育士としての価値観が垣間見えるような気がする。

とはいえ、自分の口ぐせって自分ではなかなか気が付かないものだったりする。

気付くタイミングは、子どもが私の真似をした時が多い。

それを聞いて自分で気付いたり、他の保育士がくすりと「今の言い方、みっちゃんみたいだね」と笑うことで、そうなのかー!と気付くこともある。


大人は子どもの鏡

一緒に過ごす大人の価値観が子どもの発言に繋がっている。



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