インターナショナル保育園と公園でご一緒した話 子ども編
公園に散歩に行ったらインターナショナル保育園も同じタイミングで散歩に来ていたことがある。
そのときに感じたことを2回に渡ってお知らせしようと思う。
今回は子ども編。
先生編はこちら。
インターナショナル保育園
英語での保育を特色としている認可外保育園。
見ため、通っているのは日本人が多そうだけど、外国籍かな?と思う子も2割くらいいた。
2歳前後~就学前の子どもたちが通園している様子。
その日は、2歳前後の子どもたち15人ほどが3台の立ち乗りのカートに乗って来ていた。
先生は日本人っぽい人が2人と外国人っぽい人が1人。
(あくまでも見た感じ)
年度初めだったので、泣いている子どもが何人かいた。
「ママァーーー!」
「ウワーン」
数人の激しい泣き声が響いていた。
それを、英語でなだめる先生。
変わらず泣き続ける子どもたち。
遠目で見ながら、子どもに気持ちは伝わっただろうか??と疑問に思う。
日本で暮らしていて、
日本人として産まれて(推測)、
両親とも日本語で話していて(推測)、
日本語の話せる日本人の先生(推測)なのに・・・
園のルールで「英語で話さなければいけない」と決まっていることは、泣いている子どもにとってどんなメリットがあるだろうか??
もちろん保護者が選んでそうしているので、長い目でみて子どものために、と考えているのだと思う。
ただ、別の園の保育士(私)から見ると、言葉の通じない世界で子どもたちは孤独を感じているように見えた。
「分かるよー!ママがいいよね!」
「大丈夫だよ、夕方になったらお迎え来てくれるよ」
「それまで先生と遊んで待っていようか」
産まれて約2年のあの子たちが求めていたのはそんな言葉ではないかと思ってしまった。
***
とはいえ、私は違うパターンも経験している。
外国籍の保護者の元に産まれ、
家では日本語の以外の言語で話し、
日本の保育園に入園するパターンの子どもたち。
「分かるよー!ママがいいよね!」
「○時になったらお迎え来るからね」
日本語と精一杯の愛情で抱き締める。
気持ちだけでも伝われ!と願いながら。
保護者も日本の生活になじもうと必死だったり、保育園児の保護者として一生懸命日本語で話したり連絡帳を書いてくれる姿には頭が下がる。
その子の話す言語を調べてコミュニケーションをはかったりするけれども、保育園の中でメインに飛び交うのは日本語。
孤独だと思う。
でも、その子たちに対して私は、
「日本で生活しているのだから仕方ない」
と思う。
前述のインターナショナル保育園の子どもたちも
「インターナショナル保育園に入園したのだから仕方ない」
のだ。
けれども、このできごとを経験して、私はインターナショナル保育園では働けないなぁと思った。
もう一つの理由は次回の保育士編で。
おしまい
【おまけ】
外国籍の子どもの場合、その子の使う言語を使うけど、子どもの言葉をおうむ返しに受け止めることもある。
でも、言語によっては、子どもは「my mama」の単語を使うけど、保育士は「your mama」の単語を使わないといけないこともある。
ことばってむずかしい。
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