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#保育実践 ~#自然な流れで静かに話を聞いて欲しい時の小技~
※これから書く記事は個人的な意見です。
子どもそれぞれの発達やその場の状況により、ここに書いてある意見が正しいとは限りません。ご理解いただきますよう、お願いいたします。
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保育活動中に、静かにして欲しい場面があります。
読み聞かせをする時・・・
大事なお話をする時・・・
午睡前・・・など
「静かにして!!」
と言うのは、とても簡単です。
ですが、
保育士が声を荒らげたところで、大抵は静かにならないのが、現実です。
たとえ、一瞬静かになったとしても、その場の雰囲気は悪くなります。
「え?なんで先生は怒っているの?」
「この先生は怖い人だったんだ・・・」
子どもたちは、敏感に反応してしまいます。
先生自体も、わざわざ命令口調で大きな声を出したいとは思っていませんよね。
できたら、自然な流れでお話を聞ける空気をもっていきたいなあ・・・
そう思う保育士は私だけではないと思います。
では、その場の雰囲気を壊さずに、一体どのようにして子どもたちにお話を聞く気持ちにさせたらいいのでしょうか?
そこで、私が実践して効果があったものをいくつか紹介しますね♪
(必ずしも、「全員が一人残らず絶対に静かになる」のが正解ではありません。その場の状況に応じて、楽しみながらやってみてくださいね)
①鼻歌を歌って「これはなんの歌?」
これは、午睡前など子どもたちの気持ちを落ち着かせたい時に使っています。
騒がしい状態ですが、少し聞こえるくらいの鼻歌を歌います。
歌ったあとに「この歌知ってる?」「これは何の歌かな?」と、子どもたちにクイズ形式で聞いてみるのです。
すると、一回目は騒がしい状態で歌ったので、ちゃんと聞こえるわけがなく、子どもたちは「もう一回歌って!」と言ってきます。
その時に、「では、もう一回歌ってみるから、よーく聞いていてね」と、再び歌います。この時点で、だれよりも早く正解を答えたい子は、うんと静かにして耳を澄ませてくれるのです。すると、周りにいたそうでない子も自然とおしゃべりをやめて静かになる傾向が見られました。誰かがしゃべりだすと「ね、聞こえないから静かにして!」と注意する子も出てきました。
このクイズを何回か繰り返してもいいし、子どもが飽きてきているようでしたら、他の活動に移ったり、午睡前なら保育士が絵本を読み始めてもいいでしょう。
②わざと聞こえにくい声で手遊びを始めてみる、話し始めてみる
次は大事なお話をする前や、朝の集まりの導入に使えそうな小技を紹介します。
やり方はとても簡単♪
子どもの前で、わざわざ聞こえにくい小さなささやき声や、口パクで手遊びを始めたり、話をするだけです。
子どもは全然聞こえないので「え?何」と注目をしてくれます。
自然な流れで【聞く】に集中してくれるので、再び普通の音量で話しても、聞く耳をもってくれます。とても便利な小技です(^▽^)/
③「おしゃべりしないで静かにしているお友だちは誰かな?」と名前を呼んでみる。
このやり方は、考え方によっては良し悪しなのですが、たまにやるといい刺激になって効果あるので面白いかなと思います。
子どもたちは、自分のことを褒めてほしい、認めてほしい承認欲求が強いですから、先生に名前を呼ばれたいので静かになるわけです。
あまり頻繁にこの小技を出すことはどうかと思いますが、一度試して反応を見てもいいかもですね。
④なんの予告なしに「かくれんぼするものよっといで」などと言って注目をさせる。
これは子どもたちのがちゃがちゃした雰囲気を変えたい時などによく使っています。
かくれんぼじゃなくても、なんでもいいと思いますが、今までの空気をガラっと変えるように、
「そうだそうだ!かくれんぼするものよっといで!」と言うだけです。
他にも「絵本読みたい人、よっといで!」とかなんでもいいと思います。
子どもたちは、なんか楽しいことが始まるのかな?と注目し、おもちゃを片付けたり、静かになったりします。
そして、落ち着いたら、手遊びや絵本を読み始めればいいんです。
「かくれんぼ」は保育室内で子どもたちと実際にやるのは厳しいですので、
保育士の手を誰かの園帽子などで隠して、グーチョキパーのどれがかくれんぼしているか当てるゲームのようなものを、私は取り入れています。
もちろん、それでクラスの子全員が静かに保育士の前に座るわけではありません。
私は保育園に通うような年齢の子全員が一人残らず集まって静かにお話が聞けるのは、むしろおかしい、と思っていて、多少バラバラなのが一番よく、子どもたち個々の活動ができていることだと考えています。
興味のある子だけが集まってくれればいいし、それでも大事な話をしたい時には、その時聞いていなかった子には個別で言いに行けば充分です。
⑤以上児なら簡単な伝言ゲームを。
何人かで揃って移動しなくてはならない時や、どうしても子どもたちを待たせてしまう時、よくトラブルが起きやすいものです。
待っていられなくて前や隣の子にちょっかい出したり、ふざけあっていて喧嘩や思わぬ怪我につながったり・・・よくあることです。
そんな時に、以上児さんなら、簡単な伝言ゲームはどうでしょう?
「りんご」とか「バナナ」とか簡単なものでもかまいません。
隣の子のいうことをよく聞いてないと分からないので、必然的に子どもたちは集中して静かになるわけですし、伝言を終えた子は自分の言った言葉が後ろの方まで届いているかワクワクした気持ちで待っていられるわけです。
面白いですよね♪
以上、長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
他にも、私はこうしてるよ!こんな方法もあるよ!というエピソードがあれば、ぜひ教えてくださいね♪
☆次回は、クラスの中に入るのが不安な子がいる時のエピソードを投稿予定です!
現役保育士 ぷいぷいうさぎ