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#25 これまでの保育を振り返って-後編-

前編に続いて書いていきます。

独立してからの4年は、保育者主導の濃い「教える・教え込む」手法ではなく、環境を通して行う保育にしっかり向き合おうとした時間でした。

子どもにとって、よりよい環境ってなんだろう?

いろいろな人に話を聞いたり調べたりするなかで「教え込む」から「引き出す」へのシフトがありました。

引き出すということは、子どもにすでに備わっていることが前提となります。まだ出ていないだけ。その子の中には、たくさんの能力やそれを伸ばす力がすでにある。

それが出てくるかどうかは、大人がつくる環境次第。それに気づくと、幼稚園教諭時代に、子ども1人ひとりの想いや考え、行動を尊重したいと思って保育を営んでいたことが、実際はそうなっていなかった部分が多かったことに気づいてショックを受けました。

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のいえ保育園の立ち上げに向けて、開園準備だけでなく、保護者支援の取り組みとして始めた「とびだす保育園」では身近な素材を準備して子どもたちは「探求あそび」をじっくり味わい楽しむ時間を過ごし、保育者と保護者は対話を重ねていきます。

誰もが自分らしさに向き合える保育園を目指して、教え込むではなく引き出すアプローチの探究を続けていくと、引き出すでは、保育者側の主体が濃く、与えようという意識がまだまだ強かったのかもしれないことに気づきました。

そこで、「引き出す」から「あふれ出す」へのシフトが起こります。

もっとこう、子どもがもともと持っている、子どもの内側にすでにあるものが自然とあふれ出してくるような空間(環境)をつくることが目指す方向性なのではないかと思うようになりました。

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私にとっての「保育」という存在にも向き合っていきたい。子どもにとっての「保育」も、保護者や社会にとっての「保育」も考えていきたい。その営み…

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