どうする?負動産の実家32 新たな住人
コロナ禍の2020年夏。借家人が退去後、実家はまた空き家になりました。父の衰弱もあって、2020年夏-2021年春まで、実家を貸し出す話は遠のいていました。その間は、大きな台風が来たりして、またまた実家の心配をする日々に戻りました(涙)。雑草って、除草剤を撒いても撒いても生えてきますねー。
2021年春。数か月前は、急遽ターミナルケアの契約を済ませたほど状況が悪かった父は、医師やケアマネさんも驚く復活を遂げました!!実家の管理にくたびれたわたしたちは、また無料でいいから借りてもらいたいねーと言っていました。父の復活については下記で。https://note.com/hoho1064/n/n1f504c5b60e2
2021年春。
父の復活と同じ時期に、新たに実家を借りたいという方が現れました。これもまた、知り合いの知り合いからの連絡がきっかけでした。田舎なので「あの家は、最近、内側をきれいに改修しているよ」という噂が流れていたかもしれません。不動産業者の仲介がない田舎の、それも限界集落の物件は、それが一番確かな宣伝かもしれないですね。
今回の方とのご縁も、電話とお手紙で「良さそうな人だなぁ」と思ったのがきっかけです。「田舎に住んで、あんなことや、こんなことをやりたい!」という意欲がたくさんあって「ぜひ自由に使ってください!どう使っても、わたしは了解済みです!」と答えていました。
電話や手紙でも人の気持ちは伝わるし、そういうアナログさは、案外裏切られないものですね。
2020年冬、父はいつ亡くなってもおかしくないと実感しました。だから、今回借りてくださる方にも、賃貸契約は結べないこと、父の死後は速やかに売却する旨をお伝えして、了解の上で使用契約を結びました。その方が購入されない場合も当然あってしかるべきです。
以前、実家を賃貸契約ではなく使用貸借契約にすることにした経緯は下記。https://note.com/hoho1064/n/n365dd55ff9e6
本人抜きで、親の死や死後のことを話し合うのははばかられるものでしょうか?わたしたちは、そんな気持ちが起きないぐらい「ちゃんと始末をつけよう!子孫の代に負動産を残さないようにしよう!」と意気込んでいました。
実家周辺で放置されていた空き家は、集落を切なくわびしいものにしていました。わたしが子どもの頃、友だちとおそるおそる忍び込んでいたのだから、3,40年は放置されていたことになります。それらの空き家が、ちょうどこの頃、特定空き家に指定され、1軒1軒取り壊しが進んでいました。
どうする?負動産の実家のつづきは下記より。