父はADHD?1 壊滅的なほど片付けられない
わたしの父は、壊滅的なほど片付けられない人でした。今ならADHDと明確に診断されると思います。昔はそんな診断もないので、ちょっと変わった人という扱いでしょうか。
実家じまいをしている時、父の小学校の通知簿がでてきました。「落ち着きがない」「うわの空」「教師の話を聞かない」と書かれています。やっぱりねー。
わたしは中学生の時に、父の書類や本の整理をしていました。秩序立てて並べ直したりファイリングするのが好きだったからです。立派な本棚が何台もあるのに、ちっとも使われず、床が本で足の踏み場もないのをなんとかしたいと思っていました。
大学生の時は、父の仕事を手伝っていました。仕事場は散らかし放題、ごみの山で、父は書類でテーブルが埋まると、次々場所を変えていきます。祖母が生きていた頃は、父の後ろをついて歩いて片付けていましたが、仕事場だけでなく家中が、書類や、父がやたらめったら取り寄せる本で溢れていました。
わたしは、書類や本の整理はもちろん、引き出しにラベルを貼って、書類のしまい場所を決めたりしましたが、その規則通りに書類がしまわれることは一度もなく、父は一度作った書類がどこにあるかわからず、結局いつも一から作り直していました。それを苦にする様子もまったくありません。
父が万事そんな調子だったので、わたしが子どもを持ち、母が亡くなった後、母の代わりに父の仕事の帳簿をつけ、確定申告をし、関係先に出す暑中見舞いや年賀状、お中元お歳暮の手配をするのは、いつの間にかわたしの担当になっていました。
家庭内でも、洋服ダンスの服をきれいに畳んでしまっておいても、父は目当ての服を探すために、引き出しの服をすべて床に投げ捨てています(これ、大げさじゃなく本当です)。もちろん着た服は脱ぎっぱなし。おしゃれだったので、日に何度も着替えていました。本当にヤメてくれーーー。
お父さんはADHD? つづきは下記より。