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父はADHD?6 物忘れは眠剤の飲みすぎ?

2014年。今までと違う父の物忘れに気づいたわたしは、父を観察してみました。今まで父ひとりで行っていたかかりつけ医のところに、わたしも同行しました。一通りの診察が終わったあと、父に待合室で待っていてもらい、わたしだけが若い医師と話しました。

医師との話。
医師は開口一番、
「あぁ。ここ半年ぐらい、どうしようかなぁ?と困ってました。ご家族にお父さんのことを相談したかったけど、連絡先がわからなくて」とのこと。
「えー?そうでしたか?父の具合はどうですか?」

「血圧の方はお薬を飲んでいても相変わらず高いです。お父さんは、最近薬を受け取りに来る間隔がどんどん短くなっていて…。血圧の薬は余っているんですが、入眠剤がないと言って来られるんです。入眠剤は、一回で出せる日数が決まっている(30日)ので、ちょっと待っていただいていたりするのですが、結局、今は他に安定剤も出しています。一度に処方する量を増やし、病院に来られる間隔は、30日に一回を守っていただくように頼むんですが、それでも最近、早め早めに来られることが続いて…」

えー!それは、知りませんでした。父の場合、細かいことは気にしないので、前回いつ病院に行ったか覚えていないことと、相手は若いお医者さんだし、自分の希みは叶うと思っているので、どんどんゴリ押ししたようでした。そして、処方される薬の量は増えていった…。

「今、入眠剤をどのぐらい飲んでいるんでしょうか?」
「〇〇と〇〇です」
医師から告げられたのは、一般的な睡眠導入剤と安定剤でしたが、合計するとまあまあな量でした。うーん。日中も眠くなったり、記憶が飛んだりするかも?77歳なので、このたぐいの薬が増えるのは、よくないに決まっています。その上、早めに薬をもらいに行くようなら、一晩で2回飲んでいるか、勝手に分量を増やしているかも。父ならあり得る。

「今回の帰省で、父の物忘れが、今までとは違う気がしたのですが、入眠剤や安定剤の飲みすぎかもしれないですね。しばらく近くで様子をみてみます」

今、都会に住んでいれば、高齢者や薬の多い人には、薬局で
「〇月〇日 朝」
という形で、日付をつけて一包化してくれるサービスがあります。しかし当時も今も、限界集落で院内処方される薬に、そんなサービスはありません。父は間違って薬を飲み過ぎているに違いない!

つづきは下記で。



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