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どうする?父親の施設入所8 精神科病棟
認知症専門病院は、どんな感じ?
療養型病院を脱走して確保された父は、鎮静剤を服用して(させられて)、大至急転院することになりました。率直に言えば、追い出されたということですね(涙)。確かに、療養型病院は駅に近く、脱走を防ぐような仕組みに乏しかったので仕方ありません。体力を回復していた父は、易々とセンサーをくぐり抜け、タクシーを見つけられそうな駅そばまで出ていました。
わたしは、とりあえず父を納得させるべく「もう少し元気な人がいる病院にかわろう。お父さんは元気過ぎるからね」と言いました。父も「オレは元気やからなー!あそこにおったら、ボケるよ…」と神妙な顔でうなずいていたので、転院はスムーズでした。父は脱走という強引な形で、自らの希望を叶えたわけです。
この病院でまた暴言を吐いたり、暴れたらどうなるんでしょうね…。少なくとも何重にも鍵がかかっており、脱走する心配はない施設でした。
精神科病棟へ。
この病院は、認知症専門病棟と精神科病棟に分かれており、認知度が高めで体力がある父は、若い人もいる精神科病棟に入院しました。ドアは2重3重にロックがかかって厳重です。父は鎮静剤のせいで、まだかなりぼーっとしていました。
病院の説明(概略)
・極力拘束はしません。その分、転倒の恐れがあります(父は脳梗塞で体の片側が少し不自由です)。転倒で骨折した場合は、外部の病院に入院になります。
・今は強い鎮静剤ですが、様子を見ながら徐々に減らせると思います。
・施設内の売店で買い物ができます。おこづかいを預けてください。
(これはおもしろい仕組みでした!)
・体のリハビリ以外に、作業療法もやります。
・面会は、基本的に保証人だけです。
その時の父は、高血圧の薬以外にリスペリドン(興奮状態を抑制)、抑肝散などの投与を受け、とにかく鎮静させられていました。
日にちを空けて様子を見に行くと、父の意識はずいぶんはっきりしていました。医師と面談すると「脳梗塞のリハビリ、作業療法、入浴は、積極的ではないけれど拒否はしていません、鎮静剤の量も減らしています」とのお話。
父は、「ここにはな、若い人がおるね。どっこも悪くなさそうなんやけどなぁ」と嬉しそうで、20代と思われる若い方にも積極的に話しかけていました。当時79歳の父の自分像は、60代後半?でしたから、療養型病院より違和感が少なかったのだと思います。そうだったのかぁ…。療養病院は地元に近いので、知人もいて良かれと思っていたけど、お父さんには違ったんだね。
父は、おこづかいで、プリンやおせんべいを買っていました。外には出られないけれど、少しでも自分で何かを選べること、自由を感じてくれると良いなと思いました。
父の咳は?
そういえば実家にいた時の父は、日常的に咳込んでいました。レントゲンで肺に問題はないと確認済みでしたが、実家を離れて数週間、いつの間にか咳込まなくなっている。そして、実家に長期滞在していたわたしは、日常的に咳が出るようになっていました。これはカビによるものだったと、のちに判明します。換気をちゃんとしないと、本当に怖いですよー。
父の施設入所。続きは下記より。ちょっと落ち着いた年始の話。