どうする?負動産の実家30 仏壇のこと
限界集落にある築100年超の実家は、父の施設入所後、2年半空き家になっていましたが、とうとう住んでくださる方がみつかりました!その経緯は下記。
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仏壇じまい
実家には、巨大な仏壇がありました。幅110㎝ 高さ180㎝。おそらく建築当時からあったようで、これも100年超。実家じまいをはじめたわたしたちは、とにかく自分の判断で要らないものを処分していましたが、この仏壇じまいは、檀那寺のご住職に相談することにしました。
閉眼供養と仏壇解体
空き家になった2017年。母の回忌法要にあわせて、姉妹が実家に集まり、同時に閉眼供養をしていただきました。内部にある大日如来様の掛け軸などは、ご住職が持ち帰ってくださり、仏壇はただの置物になりました。それでも巨大すぎて、仏具屋さんの引き取りはおろか、粗大ごみにするにも家から出せません。のちに数人がかりで、バールで細かく解体し、ごみ処理場に運びました。
「バールで壊してごみ処理場なんて、罰当たりかなぁ?」
「大丈夫だよ。これは、もう魂は抜けてただの置物だよ…」
誰が次の仏壇を?
わたしたちの家族では、実家を継ぐ者、名前を継ぐ者がいません。とりあえず姉妹の誰かが新たに仏壇を準備するという話になりました。「それは長女でしょう?」と生まれ順を持ち出したりしていたのですが、姉妹の自宅にはすでに仏壇があり、宗派も違うので、「仏壇2個っておかしいね。どうすればいいのかなぁ?」。
結局、わたしがコンパクトな仏壇を購入して、自宅に置くことになりました。この仏壇、わたしが亡くなったら我が子に背負わせることになるので、あらかじめ相談。「こんなに小さければ、大丈夫」と言ってくれたのは、仏具店にある最小サイズの仏壇でした。
仏壇はわたしのところに移しましたが、父が亡くなった時のお通夜やお葬式は、先祖代々のお寺のご住職にお願いしたいと思っていたので、その後も檀家としての最低限のつとめは果たしていました。
あれから数年。信心がまるでないわたしは、りんを鳴らして、父母に話しかけることはあっても、念仏を唱えることはありません。もはや仏壇もいらなかったのかなぁと思う日々。祖母は毎晩お供えをして、お経を唱えていました。信心も仏事も、時に応じて変わってゆくのだなぁとしみじみ思います。
実家じまいもひと段落。次回からしばらくは、父の施設入所について書こうと思います。
実家じまいのつづきの記事は下記で。