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どうする?負動産の実家36 専門家ってすごい!

2016年、父が脳梗塞で緊急搬送され、実家は空き家になりました。築百年余。約200㎡の正確に登記されていない戸建て。畑、未登記の別棟、原野や山林もあります。2022年年末に父が亡くなり、現在住んでいる方に売却できる見込みが立ったので、2023年春。わたしが単独で相続登記を済ませました。

流れは、
①修正せずに、とにかくわたしが相続登記。
②測量を行い、修正図面を起す。
③わたし名義で、「別棟」の登記と、「母屋」の追加修正登記を行う。
④役所で、課税に対する修正を行う。
⑤売却。

未登記物件は厄介です
築100年超の別棟は、父(だけでなく祖父も曾祖父も!)が登記をしなかったので、未登記物件でした。未登記物件は、建築当時の図面や工事完了引渡書など、建築当時の資料など多数の資料が必要になりますが、そもそも明治時代に建ったものなので、そんなものはありません。

90歳伯母と80歳の叔母の2人は、生まれた時から実家に住んでいたので、別棟が昔からあったことを証明をしてもらい、諸書類とともに上申書を提出しました。

相続登記のすべてを実家地元のS司法書士さんに電話でお願いしたのですが、わたしの書類が届いた翌日には法務局に出向き、ブラックボックスだった登記の謎を一気に解明し、次の手順を素人のわたしにも解りやすい言葉で、スラスラと教えてくれたのです。S書士さんは土地家屋調査士でもあるので、新たに測量し直すことも請け負ってくれました。

費用はわたしが考えていたより安く済みそうです。登録免許税は土地家屋の評価額に比例する部分なので、限界集落物件の実家は、登録免許税が格安なのも大きかったです。

わたし、なんてラッキー!
肩の荷が下りるとはこのことでしょう。翌日には一気に頭痛と肩こりが治りました。当たり前ですが、専門家って、すごいなぁ。

と同時に、相続登記されずに放置された物件は、代を重ねるごとに複雑化することを実感しました。とりあえず父は祖父から相続登記はしてくれていたので、まだマシです。翌2024年4月、相続登記申請が義務化されました。
負動産の実家。つづきは下記より。



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