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どうする?父親の施設入所27 至極現実的なこと

コロナ禍2022年12月30日 遠距離介護=遠距離葬儀
午後3時。施設の方から「呼吸が浅くて苦しそうなので、本人に聞いて酸素マスクをつけました。まだ意識があります。今夜明日あたりでしょう」と言われて自宅で待機していました。父の最期はとにかく安らかであってほしいと願うだけです。新幹線がある時間なら乗って向かうつもりでしたが、あいにく年末で、どこも急な宿泊は受付けていません。

その間自宅で、姉妹とLINEを交わしながら考えていたのは、とにかく現実的なことです。娘が誰も実家の近くにいない遠距離介護は、遠距離葬儀でもあるのでした。

<検討課題>

・そもそも火葬場は、年末年始は空いているのか?
・どこで葬儀をするのか?
・喪主は誰にするの?
・どこで宿泊するのか?
・新幹線は立ってでも行けるけれど、フライトの空席はあるのか?
・親戚は、どの係累まで、いつ連絡するのか?
・香典はいただくのか辞退するのか?
・檀那寺の住職には、あらかじめ連絡をしなくては。
・父に何を着せるか?
・父の遺影はどれにする?
・この年末年始で、レンタカーは借りられるのか?
・借りられないと8,9時間かけて自宅から車で行くけど、渋滞は?
・斎場との打ち合わせが、深夜だとわたしの新幹線がない。

①亡くなったらすぐ施設に寝台車で迎えにゆき、斎場まで運ぶので、斎場をまず決める。(姉妹で意見がまとまらない)。父の施設があるK市か、実家のあるT地区か。K市は選択肢がいっぱいあり、T地区は1つしかない。

選択肢は少ない方がいい。T地区の人の葬儀は、みんなあそこでやってるってよ。お父さんも「オレも遂にここに来たか~」って納得するに違いないからT地区斎場に決定!とわたしが強引に決める。この斎場は、年取った親族も来やすいので結果的に◎。

②斎場、そもそも空いてるの?

T地区斎場、年末年始でまだ空きありました!空けといてくださいとまだ亡くなる前から頼むのはおかしい??に決まっています。

③待て待て。お父さんは一体いつ亡くなるの?年内にお葬式までできるの?年始になるの?わからないー。

T斎場に近い火葬場は31,1,2は休みなので、今から年末に葬儀まで済ませるという選択肢はない。年またぎもないので、年始に通夜葬儀で決定。

④葬儀は年始の、何日?

1月2日はフライトの空きがないから、1月3日通夜、4日葬儀に決定!でも斎場の予約はできない、まだ父、生きてますから。都市部では一日葬という選択肢もありだよと姉妹が言う。でも、田舎では通夜葬儀別日が通例。「わたしたちは気持ちの整理はできてるけど、年取った親族には今の今まで何も言っていなかったから、やっぱり2日間でやるよ!」

⑤ご住職にいつ連絡する?

今!ご住職は兼業のサラリーマンだから、もう日程知らせておこう。まだ父は亡くなっていないけど…。ひどいなぁわたしたち。都会と違って、檀那寺があるんだから仕方ないか。

⑥現地タクシーは年末年始休み。現地でレンタカーか自宅からマイカーか。

日程に合わせて空いていた現地レンタカーを、2泊3日でとにかく押さえる。渋滞に巻き込まれてはかなわない。新幹線も空きがあまりないから、もう予約する?していいよね。

⑦宿泊どこにする?

K市のホテルは、3日なら空きがあった。2日はどこも空き無しだから、やっぱり通夜は3日、葬儀は4日しかないよねー。ホテルはもう予約しとくよ。2日前までキャンセル無料だから。

⑧おせち料理を頼んでたけど、食べたらダメだよね?

1日,2日はホテルがなくて帰れないから自宅にいる。食べてもいいことにしよう。捨てるのはもったいない!お父さん、気にしないよそんなこと。

⑨お寺へのお布施はどのぐらいが相場なんだろう?

都会の葬儀では、あらかじめ料金を教えてくれるけど、檀那寺の場合は、すべてこちらの意思で金額を決めても良いとのこと。とはいえ相場がありそうなので、これはのちほど伯母に聞く。(今はまだ、父が死にそうとも言っていないから聞けない)

⑩どの親戚に、いつ知らせる?

お年寄りばかりだから、早めに伝えても心配するだけ。父が亡くなって葬儀日程が決まってから知らせる。親族葬なので、父の姉妹と、実家周辺の父のいとこまでは知らせる。父と特に親しい甥には知らせる。

⑪斎場との打ち合わせが夜中だったらどうする?

施設には一番近い姉妹がかけつけるので、斎場との打ち合わせはzoomかLINEでやれる!リモートってほんとに助かるね。

⑫喪主は?

誰かが家を継ぐわけではないから、姉妹連名で共同の喪主になろう!

お父さん、まだ生きているうちに、せっせとお葬式の相談してごめんね。何しろ遠いし、年末年始だから必死でした。許してください。お読みの方が不快にならず、この必死さをわかっていただけたら幸いです。

父親の施設入所、つづきは下記より。



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