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[場面緘黙症・緘動また発達障害・不安障害・不登校などの生き辛さ]への理解 第34話 「新学期」


長女は4歳の時、幼稚園入園をきっかけに場面緘黙症・緘動(※)を発症しました。
二女は10歳の時、分離不安障害と診断を受けました。
我が家の3人の娘たちは家庭を中心に過ごしています。
※:家庭などでは話すことができるのに、社会不安のために、ある特定の場面、状況では話すことができなくなる疾患。強い不安により体が思うように
動かせなくなる「緘動(かんどう)」という症状が出る場合もある。
症状や困難さはそれぞれかと思いますが、我が家の場合を伝えていきます。

「行かなきゃいけないと思うけど、行けない」

静かに涙を流しながら3歳だった娘が言った言葉。 

行かなきゃいけない場所だと感じさせていたのは私だ。 

その言葉から10年。 

今では、園や学校は多くの体験をくれる素敵な場所かもしないけど、『行かなきゃいけない場所』ではないと思っています。 

「行かなきゃいけないのに、行けない」 

そう感じることは苦しみです。
心も体も壊れてしまいます。 

「行ってもいいけど、行かない」 

そのくらいさらりと思ったり選んだりできるようになるといいな。 

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