[場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)・緘動(かんどう)・発達障害・不安障害・不登校などの生きづらさ]への理解 第18話 「普通というハードル」
(ご理解いただけたら、周りの方に伝えたり、この投稿をシェアしていただけるとうれしいです。)
長女は4歳の時、幼稚園入園をきっかけに場面緘黙症・緘動(※1)を発症しました。二女は8歳の時分離不安障害(※2)と診断されました。
※1:家庭などでは話すことができるのに、社会不安のために、ある特定の場面、状況では話すことができなくなる疾患。強い不安により体が思うように動かせなくなる「緘動(かんどう)」という症状が出る場合もある。
※2:分離不安障害とは、愛着のある人物や場所から離れることに対し、過剰な不安と苦痛を感じる精神医学的障害のひとつ。
症状のでかたや困難さはそれぞれかと思いますが、娘の場合を伝えていきます。
ある日、カウンセラーさんが教えてくれました。
「普通」はたいていみんなにはできることでも、自分にはうまくできないことがたくさんある。
それはよく分かっています。
でも、その「普通」のハードルを下げたことでさえも、出来ないんだと感じることは、とても辛い。
「普通は○○だけど、あなたにはそれは難しいだろうから△△にしているの。だからそれくらいはやろう。」
このような伝え方は、その△△もできなかったり、努力しないと越えられないとき、本人にとっては辛いことです。
もし△△が必要なことならば、少し取りかかりを手伝ったり、本人がやりやすくなるような工夫をすることは大切。
そして、日頃から、
「あなたには、みんなには出来ない□□ができる」ということも、伝えてあげましょう。
声かけやサポートは、本人から求めることは難しい場合もあるかもしれません。
どんなアプローチがその人にとって本当の手助けになるのか、優しい心で考えられるようになりたいです。
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例は、娘のケースです。
全ての当事者の方に当てはまるわけではありませんが、知ってもらうことはとても大切だと改めて感じ発信させていただきます。
(注)私たち家族は長女が診断されて以来、下の二人の娘も含め、療育、相談、医療の機関に定期的にカウンセリングに出向き、登校できなくても、在籍する学校の先生と連携を取っていただいています。
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