歩兵の日記帖 音楽紹介 クイック、フラッシュ&ラウドに出てくる曲たち_その2
4.Radiohead/Creep
言わずと知れた名曲ですけど、高校時代はあんまり聴いてませんでした。
なんかスーパーグラスの人に「トムヨークは家でレモンを齧ってチューチュー吸ってるイジけた変態野郎」的なこと言われているのを当時のロッキンオンで読んで「そうなのか。それなら聴かないでおこう。」と思ったままなんとなく今に至ります。
OKコンピューター以降のレディオヘッドの音楽が「凄い」ことはさすがの僕にも十二分に感じられるのですが、「どのように凄い」のかはうまく説明できなくていつもモヤモヤしてしまいます。
レコ屋で働いていた頃「レディオヘッド大好きだぜ」という人は僕の周りにもたくさんいましたが、「どこがすごいの?」と聞くとちゃんと説明してくれる人はいませんでした。
でもこの曲の凄さはだれにでもわかりますよね。
夢破れた高校球児が、蕎麦屋で頼んだ板わさの前で、クリープを聴き涙を流す。
というエモ過ぎるシーンが書けて、個人的には大変満足しました。
↓この曲が登場する章
5.The Who/Baba O'Riley
この小説を象徴する一曲として冒頭に登場します。この曲も高校生当時はあんまり好きじゃなかった思い出があります。
なぜなら、
ストーンズを打ちのめした、ロックンロールサーカスでの「クイックワン」
とか
ワイト島での「ヤングマンブルース」
とか
リーズ大学での「マジックバス」
とか
The Whoにはこれよりも、もっともっと神懸ったパフォーマンスがいくらでもあるのです。
この曲の一節、「teenage wasteland」という歌詞が「いいこと言うなぁ」と感じたられたのは30過ぎてからだったような気がします。
青春時代が/夢なんて/あとからほのぼの/思うもの
(森田公一とトップギャラン/青春時代)
という歌を、死んだお袋が「そうよねぇ..ほんとそうなのよ…」
としみじみ聴いていた気持ちが、今になってなんかよくわかりますね。
ともあれTheWhoはいくつになっても大好きです。
ナンバリングのステッカーを貼ったレスポールをブン回すピート
(上着の脇が切れているのはわざと?)
全く我関せずで微動だにしないジョン
常にストイックで歌が上手く、常に安定してダサいロジャー
そして
過去の才能の輝きは見る影もなくなり
最後はただのキュートで愛すべき糞野郎として死んでいったキース・ムーン
全員が大好きで、今でも特別なバンドです。
↓この曲が登場する章
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