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”療育疲れ”とは。

ほがらかさんから、こちらのページを引き継いでから初投稿となります。

いきなりですが”療育疲れ”という言葉、聞いたことありますか?文字通り”療育で疲れてしまうこと”です。

これは、「療育に通わせている保護者様」「療育を受けているご本人」両方に起こることです。

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このような状況に心当たりはありませんか?

①療育(児童発達支援事業所・放課後等デイサービス)に週3日以上通っている。

②3つ以上の療育事業所に通っている。

③療育事業所と塾・習い事等合わせて3つ以上通っている。

④色々通っているのに、目に見えた効果が実感できない。

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①~③のどれか1つと④の両方に当てはまる場合は、”療育疲れ”が起こっている、もしくは起こる可能性が非常に高い状況です。

(1)「頑張って欲しい気持ち」と「頑張れる気持ち」がかみ合っていますか?

お子さまは保護者様が「行きなさい」と言えば行くしかありません。連れて行かれれば行くしかないのです。疲れていても、眠くても、今日は乗り気じゃなくても、行くしかないのです。連れて行った時に「やりたくない!!」「帰りたい!!」と泣き叫ぶことができれば、それはそのお子様の意思表示です。もちろん、場所慣れ、人慣れが難しい場合も同様の状況になりますので、安易に「今日は止めておこうか」と決めてしまうのは早すぎます。児童発達支援管理責任者(児発管)や担当指導員とじっくり相談してください。

まさに今の時期、入学したばかりや進級したばかりの時は、ただでさえ環境が変わったばかりでお子さまにとってストレスになりがちです。療育事業所の考え方も様々ですが、レスパイト(特に何かを教えるのではなく、居場所を与えるだけ)志向の事業所であればいいのですが、お子様の苦手に対処してコミットして支援していこうと考えている事業所の場合は、よほど指導員の技術が高くなければ、ただただお子さまのストレスになってしまうことも考えられます。お子様の様子をよくみながら、短時間から始める、レスパイトから始めるなどしてみてください。

(2)詰め込みすぎていませんか?

ご自身に置き換えてみてください。できないこと、苦手な事を一度にいくつもやらされたとき、どんな気持ちでしょうか。時間はかかりますが、ひとつひとつ確実に階段を上るのと、2段3段一気に上り続けて踏み外して一番下まで落ちてしまうのと、どちらがお子様にとって辛くないことでしょうか。

(3)休む日はありますか?

〈月〉塾〈火〉習いごと〈水〉療育〈木〉塾〈金〉療育〈土〉習いごと〈日〉習いごと

こんなスケジュールになっていませんか?

お仕事を持っている保護者様でさえ、土日祝日は仕事がお休みですよね。お子様にも家で甘えたりゆっくり過ごせる時間を与えてあげることで、また頑張るパワーを溜めることができます。

(4)『頑張る器』がいっぱいではありませんか?

「頑張る」ということは、気持ちをすり減らします。体力も奪われます。

「あ~~仕事今日は頑張った!」「家事を頑張った!」

そのあとは、とても疲れてしまいます。すり減った心と体力を復活させるためにおいしいものを食べたり、ゆっくりお風呂に入ったり、好きな時間を過ごしたりすることが必要です。

大人も子供も同じです。

ご自身が心と体に持つ『頑張る器』になみなみ綺麗な水が満たされている状態を心身ともに健康な状態であるとするならば、頑張ったあとはその水が濁ったり減ったりしてしまっているということになります。

休息をとることで、また頑張れるための綺麗な水を器に張りなおしましょう。

(5)こんなにやらせているのに、なぜ成長しないのでしょうか?

↑こんな質問を受けることがあります。これもご自身に置き換えてみてください。

例えば、語学が苦手だったとします。日本語の漢字も文法も苦手なのに、仕事で必要だからと会社から「中国語」「韓国語」「英語」「ロシア語」「フランス語」「ドイツ語」全て3か月以内に完璧にできるようになるようにという指示がでたらどうでしょうか。仕事なので無理とわかりながらも最初は取り組むかもしれません。

1か月後、どうでしょうか。

(2)と(4)に当てはまりますよね。


”療育疲れ”とは、まさにこれらのような状態が重なって、まったく療育の効果が現れなくなったり、保護者様の気持ちばかりが焦って空回りしてイライラがつのってしまうことなのです。

・療育事業所に行きたがらない

・癇癪がひどい

・できていたことができなくなった

こんな時は、一旦療育をお休みしたり、頻度や内容を見直してみてください。


保護者様もお子様も「いつの間にかできるようになっていた!」というのが一番ストレスがない、最高の方法です。



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