10年後、母はハンドメイド作家になり娘はYouTuberになった。
蛙の子はやっぱり蛙。
我が家も例外じゃなかったらしい。
noteでも何度か書いているけれど、私は今年になってYouTubeを始めた。
学生時代からやりたい気持ちはあったのに、一歩を踏み出す勇気が出なかった。
けれどやらないままもむず痒い。
何年も悶々と悩みながらようやく今年になってやってもいいかなと思えるようになった。
まだまだ慣れないことも多くて大変だけどそれなりに充実している。
一方、同居中の母も昨年からドール作家として地元のイベントに出展したり、SNSで積極的に交流を重ねているみたい。
休みが合う日は私も母のイベントに店番で顔を出してみたり、代理で投稿してみたりと気まぐれで協力することにしている。
お互いに仕事も続けつつ休日はそれぞれの活動を優先するのが我が家のルール。
時折意見のすれ違いからの喧嘩もあるけれど明日になったら忘れちゃう。
母と娘と犬(♀)の北海道生活も今年で4年目に突入、なんとか暮らしております。
もちろん最初から良好な親子関係だったわけじゃない。
思春期の頃は私も母も血気盛んだったこともあって何度も喧嘩をしたし、さらにボルテージが上がって家出を繰り返したこともある。
特に大変だったのが大学3年生から始まった就活。
自分のやりたいことがなかなか見つからなくてうじうじとしている私を見て母もそれなりに言いたいことがあったらしい。(そりゃ、そうですよね)
よく川の上流の石は下流に流れていく過程で角が取れて丸くなるというけれど、我が家もそれと全く同じ。
ぶつかった回数と昔彼氏と同棲して一時的に家を出ていた期間があったおかげで今の関係に繋がっている。
たまに夕飯を一緒に食べていると、二人して別々の話題を言うものだから全く噛み合わずぐだぐだになったまま会話が終わることがよくある。
何年経っても相手の話をあまり聞いていないところが長く続く秘訣なのかもしれない(?)
家族って結局のところ、血の繋がった他人なんだよなあ。
気質は似ているけれど、辿ってきた道は真反対の私たち。
母は真面目な性格で高校卒業後は大手の銀行に就職、寿退社をして子育てが楽になったタイミングでまた銀行に勤めるバリバリの会社員だった。
生まれ育った北海道に戻りたいと数年前に退職してからも、スーパーのパートを楽しんでいる。
これまでは仕事一筋だった母。
人形が子どもの頃から大好きで、銀行を退職してからその魅力を再発見したのだそう。
色んなドールを集めてその子たちに合う服を作るうちにドール作家の夢を見つけたと聞いて、何事にも真面目に取り組む母らしいなと思った。
なお娘の私はいうと学生時代からポンコツで、自分のことすら自分で決められないわ仕事でやりたいことがないわで会社を転々としてきた。
したいことがないならいっそのことフリーランスになっちゃおう!と勢いだけで開業届を出して365日ずっと働き通し…なんてこともした。
思い出すだけで苦しい黒歴史だけど、今となってはいい経験をさせてもらえたと思う。
未熟なりによく頑張った。
あれじゃないこれじゃないと色んな道に進むうちに今の職場にたどり着いて約2年。
仕事と自分の活動の両立は体力的に辛いこともあるけれど、安定感があって心地よさを感じているのも事実。
就活の葛藤から今年で10年。
なんだか色々なことがあったなあ。
「こんな人生も悪くないね。」
と心から思えたら次の10年も前向きに歩んでいけそう。
はちゃめちゃな母娘。
今日もバタバタと己の道を突き進む。
ほがらか
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