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予定を詰め込み過ぎてしまう同志へ

こちらの記事は、2024年7月発売の小鳥遊著作「『発達障害』『うつ』を乗り越え@小鳥遊がたどりついた 『生きづらい』がラクになる メンタルを守る仕事術&暮らし方」(ナツメ社)の内容に関連したものです。

予定を詰め込む傾向あり

私は予定を詰め込みがちです。生き急いでいるのかというくらい、自分の体力を考慮せずに予定を入れてしまう傾向があります。特に、会社員からフリーランスへ転向してから、その傾向に拍車がかかりました。

その理由を考えてみました。

ADHDの特性に由来しているのではないか

まず考えるのは、私のADHDの特性によるものです。多動性や衝動性と呼ばれ、じっとしていられなかったり、落ち着きがなかったり、思いついたら即座に行動しないと気が済まなかったり、といったものです。

例えば仕事上の連絡を受けたとして、それがどんな連絡であったとしても、即レスしたくてウズウズしてしまいます。この、すぐに話を進めたくなるのは、特性に由来するものではないかと思います。

即レスしまくると、当然ながら仕事の話はドンドン進みます。そうなると、仕事の予定も多くなります。

「予定が入っている」自分になりたい

フリーランスというのは、1年先や数か月先、ややもすれば来月の予定すら確定せず、収入が安定しないことが多いです。

優秀なフリーランスの方はそんなことないと思いますが、私はびっくりするくらい低い月もあれば、まぁそこそこだなという月もあり、不安定なままやっとこさ食いつないでいるという状態です。

そんな私にとって、仕事の予定は安心材料になります。カレンダーに並ぶ仕事の予定を見て、予定がたくさん入っていると嬉しくなります。そういった意味で「予定が入っている」自分への渇望がものすごいのです。

そんな背景もあってか、もともとバリバリの夜型であった私は、超絶早起きになりました。仕事が楽しいというのもあるのですが、そういった切迫感もおそらくあって、毎日朝4時に起きて仕事に向かっております。

対策①「特性を理解し、そんな自分を飼いならす」

そんな私が詰め込み過ぎないためには、どうしたらいいか。

まずは、特性を理解し把握することは大事だと思います。「あー、これいつもの自分のやつだ」と、半ば諦めのような気持ちでカレンダーを眺めるときがあります。

諦めのような気持ち、というのが大事かなと思っています。詰め込みたくなる自分を赦(ゆる)すのです。自分に対して「予定を入れすぎちゃだめじゃないか!」「仕事のスピードをちょっと緩めないとダメ!」などと締め付けると、逆に反動でもっとやってしまうように思うのです。

だから、まずは特性を受け容れて、特性のある自分を飼いならすような感覚になると良いなと考えています。

対策②「FPさんに年間最低収入を算出してもらう」

「詰め込み過ぎない」ためのもう1つの対策としては、信頼のおけるFPさんにライフプランを作ってもらって、「年間の最低限度の収入額」を算出してもらうことがあります。

年間でこれくらい稼いでおけば大丈夫という額を具体的に知っておくと、無限に稼がないといけないと思い込むことから脱却することができます。

私の場合は、特にADHDの特性が自分の生活に大きくかかわってくることもあり、発達障害専門FPである岩切健一郎さんに相談させてもらっています。

対策③「自分が考えるより一段ゆるく予定を立てる」

これが一番現実的で行動に移しやすい対策です。自分が考える予定は「入れ込みすぎ」だと考えてしまうのです。そこで、自分が考える半分とか2/3くらいの入れ込み具合で予定を立てます。自分の判断は入れないことがコツです。自動的に半分、あるいは2/3にする。

ストレートに対策③ができれば、①や②は不要です。ただ、なかなか③はそのままできません。そのために、対策の①や②をやるという感じです。

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