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どう思われるかが気になって仕事が進められない同志へ
こちらの記事は、2024年7月発売の小鳥遊著作「『発達障害』『うつ』を乗り越え@小鳥遊がたどりついた 『生きづらい』がラクになる メンタルを守る仕事術&暮らし方」(ナツメ社)の内容に関連したものです。
仕事が進められない原因は「ブラックマヨネーズ」
仕事が遅い人の中には、「こうやろうと思うんだけど、もしかしたらあの人がこう言ってくるかもしれない」「自分はこう進めたいのだけど、上司から何を言われるか分からない」と、想像を必要以上に膨らませてしまって、結局何もできずに足踏みしてしまう人がいます。
私はブラマヨ(ブラックマヨネーズ)の漫才が大好きなのですが、仕事で足踏みをしてしまう人は、ブラマヨの漫才を脳内で展開していると思っています。
ブラマヨの漫才は、まずボケの吉田さんが解決したい悩みを話しだします。それに対してツッコミの小杉さんが解決策を出します。いったん吉田さんは納得しますが、
「……でもなぁ」
と考え直して、そこからアサッテの方向に話が展開していきます。
「こうなったらどうする」
「こうすればいいやんけ」
「でも、こうなるかもしれない」
「じゃあ、こうしたらええやん」
「ただ、こうなるかも分からへんし」
「じゃあ、こうやっとけ」
といったやりとりを繰り返して、どんどん現実離れした展開になり、最終的には「ほな、通ってる皮膚科の先生に相談するわ」「やめさせてもらうわ」といった形で終わります。
この、想像豊かな「かもしれない」を延々と展開するところが、どう思われるかが気になって仕事が進められない人と似ているのです。
上司へ報告を入れつつ、決めた手順を実行する
こういった思考をしがちな人は、自分の経験からすると、「とりあえず一歩先、多くても2,3歩先までしか見えていない」ことが多いのです。
それでもエイヤと進められれば良いのですが、自信がないと「これでいいのだろうか……」「でもなぁ……」と思い悩んで、足を止めてしまいます。
そこでお勧めなのは、まず自分の判断が正しいかどうかを上司や先輩に報告してフィードバックをもらうことです。月並みですが、自分の頭で考えず第三者に客観的に判断してもらうことは大変重要だと私は実感しています。
そして、その前提として、自分なりにでいいので、「今取り組んでいる仕事の最終到達点(目的)」と「それまでにやるべき手順」を書きだすことを強くお勧めします。「これをやっていけば、仕事が完了できる」と自信を持つことができ、上司や先輩などに聞きやすい状況を作れます。
そもそも、自分が仕事を進める上で、周囲から(悪しざまに)何を言われるか分からないという不安は、自分が作り出した幻想にすぎない場合が結構あります。まずは、それを取っ払うためにも、「こまめな上司・先輩への報告」と、その前提としての「目的・手順の書きだし」は有効だと感じます。