【徒然20240913】ベイビーステップを馬鹿にしない
私は会社で働いた経験が合計3社あります。その3社目で働いていたときのこと。
社内横断的に小さなグループを作り、業務改善について話し合う「QCサークル」という制度が導入されました。早速、私は自分の所属するQCサークルで提案をしました。その内容は「会議室使用予定の掲示の撤廃」でした。
そもそも会議室の使用予定の確認は、社内のシステムで各社員のPCで見られるようになっていました。それにもかかわらず、毎朝(私が所属する)総務部門が、毎朝そのシステム上の会議室予約画面をプリントアウトし、会議名や参加者などを書き入れ、社内に掲示をしていたのです。
「これは無駄だな」と思い、その撤廃をQCサークルで提案し、翌日から掲示をしないと決めました。こういった小さなことでも、無駄を省く有意義なものだと思っていました。
しかし、後日上層部から、「そんな些細なことはあまり意味がない。もっとちゃんとしたことをしなさい」と言われてしまいました。
たしかに、一足飛びに大きな効果のあることができれば、それに越したことはありません。そういったものを求める上層部の人たちの気持ちも分かります。しかし、何か成果を挙げるためには、小さなことを積み重ねる必要がある場合も多々あります。こうした「ベイビーステップ」を馬鹿にしない姿勢は、結果を出すためにはとても重要だと考えています。
この姿勢は、まさに「発達障害の僕らが生き抜くための『紙1枚』仕事術」でご紹介しているタスク管理において、大きなタスクを小さなサブタスクへ分解して1つずつ着実に実行していき、最後のサブタスクを終わらせればタスクが完了するという流れに生かされています。
同書では、サブタスク1つ1つは「こんなの簡単だ」「当たり前のことだ」というレベルまで分解しようという話をしています。簡単だからこそ意味があるのです。当たり前を積み重ねるからこそ後の大きな成果につながるのです。
また、そういった小さなことの達成に価値を見いだし成功体験として自分にストックしていけば、より自信を持って仕事ができるようになります。
特性の影響もあって、とかく失敗を多く経験しがちな私のような人は、ぜひベイビーステップを馬鹿にしないメンタリティを持ち続けていきたいところです。