本日新刊発売日!よろしくお願いします!
いよいよ本日発売!
本日(2024/7/11)、新刊 「発達障害」「うつ」を乗り越え@小鳥遊がたどりついた 「生きづらい」がラクになる メンタルを守る仕事術&暮らし方 が発売されます。kindleではすでに配信を開始しています。紙の本も(おそらく)本日書店に並ぶことと思います。
「見やすい」「読みやすい」レイアウト
今回の本は、「見やすさ」「読みやすさ」をかなり意識して作りました。それは、見開きのレイアウトに反映されています。例えば、こんな感じです。
左のページでは、あるある共感事例を会話形式で紹介しています。右のページでは一番上に対策を大書し、その理解を助けるイラストを入れ、さらに長すぎない解説を付け加えます。
なぜこうしたかというと、私自身が文字だらけの本を集中して読むのが得意ではないからです。視覚的にも分かりやすい、感覚的に意味を捉えやすいようなレイアウトにしたいとまず一番初めに編集者さんに伝えて、このようなレイアウトになりました。
編集者さんからレイアウト案をいただいたときは、「おお!これは読みやすい、見やすい、分かりやすいぞ!」と思ったものの、この形に落とし込む難しさをたっぷり味わうことになりました。
典型的なノウハウ本であれば、テーマ1つにつきまとまった量の文章を1つ書くだけで済みます。しかし、このレイアウトだと「会話文」「アドバイス」「対策の一文」「イラスト」「解説」をそれぞれ仕上げなければいけないのです。
しかも、全部を紙面に収めるため、それぞれの内容を不足なく、なおかつ短くまとめなければいけません。すべてのテーマにイラストが必ず入っているので、イラストレーターさんとの連携も必要です。その分、とても手間がかかりました。著者の私でもそう思うので、さらに進捗管理もする立場である編集者さんはさぞ大変だったことと思います。
ただ、その甲斐あって、見やすく分かりやすいレイアウトになったと思います。
否定から入らない
さらに、内容の工夫として、「まず受容、そして対策」という流れを極力意識して書きました。もうこれは私のコミュニケーションの癖といってもいいのですが、「否定→対策」という伝え方は私はできるだけしたくないのです。
届きやすい強いメッセージ性を持たせるには、「そんなんじゃダメだ!」から入ると良いのかもしれませんが、自分が読み手だったらそれだけで抵抗感を抱いてしまうなと思い、このような形にしました。
それぞれのテーマ設定について
各テーマ設定については、編集者さんと時間をかけて一緒に考えました。私から「こんなテーマはどうでしょうか?」と提案しても採用までには至らなかったり、逆に編集者さんから「こういうのはどうでしょうか?」と言われても「すみません、そのテーマについては書けないです・・・」とお断りすることもありました。
その結果並べてみた各テーマ、もちろんお読みいただく方によっては「これはためになる」と思っていただける場合もあれば、「こんなの当たり前じゃないか」というものも当然あると思います。
もちろん、日頃からすでに実践していて「当たり前」なこともあるかと思います。一方で、「知っている」「分かっている」にとどまっている「当たり前」もあるかなと思っています。そうであれば、あらためて実践できるかどうかを振り返る良い機会になれば、と考えています。
この本に一貫して流れる考え方
「おわりに」では、この本に一貫して流れる考え方を記しています。
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、これは「ニーバーの祈り」がベースとなっています。
特に障害や疾患などのある方には大事な考え方だと思います。「変えられないことを変えようとしない」という一種の諦めは、本当に大切だと実感しています。なんて偉そうに書いていますが、今でもつい変えようとしてしまう自分と戦っていたりします。
そんな思いと工夫の詰まった本ですので、読んでいただけたらとても嬉しいです。さらに感想などもいただけたら、尻尾をブンブン振って喜びます。どうぞよろしくお願いいたします。