(今んとこ)彼氏の言う「僕は生活水準が低い」とは。
彼とはマッチングアプリで知り合った。
ADHDを持っていると素直に書いてあり、また彼の撮った風景や昆虫の写真も魅力的で、私は彼とマッチングした。
彼は、私に
「僕には嘘をつかないでね?」
と言った。
彼の父親はひどい発達障害で、あちこちに愛人を作り、妻を泣かせっぱなしで生きてきた。
不摂生がたたり、脳梗塞に何度かかかり、父親は高次機能障害もかかえていて癇癪をよく起こすのだという。
母親はそんな父親に見切りをつけ、離婚し、今は田舎で穏やかに暮らしているそうだ。
彼は私に言った。
「俺の生活水準は低い、だから〇〇ちゃんにも無駄遣いはしてほしくない」
彼は家賃は払っていない。
親の所有するマンションに住んでいるから。
今のところ就労継続支援B型に毎日一時間通って、帰ってきたらお昼寝するという生活をしている。
私の手前、「祖母から仕送りを受けている」と言ってきたが、ついに白状した。
「父親から生活費をもらってる」と。
私と出会った当時、父が許せないと語っていた彼の言葉は、半分ホントで、半分ウソなんだろう。
彼は家にパソコンを持っており、iPadをもっており、アレクサを持っている。
履いている靴はニューバランスやドクターマーチン。
何万もするコートやジャケットを着て、万単位のバックを背中にかけている。
ヒゲがコンプレックスでヒゲの医療脱毛に通っている。
ぱっと見わからない身体のアザもレーザー治療に行っている。
ホクロもレーザーで取っている。
「俺の生活水準は低い、〇〇ちゃんにはムダ遣いをしてほしくない」
私は、あなたがわざわざ都会から電車を乗り継いで40分かけて私の住む田舎へ来てくれているのだからとお弁当を作って駅で待っていました。
海辺やベンチで食べたよね。
美味しい、美味しいと食べてくれるのが嬉しかった。
でも、あなたの「働けだなんて、俺に死ねと言っているのか」という悪態を私が眠っている間に32件ラインが入れられていて、着信も3回あって…
私は怖くて…
何も返せなかった。
彼は、昨日泣き通しだった私に夜に電話してきた。
ごめん、気を引きたかった。
〇〇ちゃんを独り占めしたかった。
返事がないから振られたと思って指輪はゴミに出しちゃった。
ラインブロックしてなかったんだね。
私は泣きすぎて頭がぼんやりしていた。
「しばらくそっとしておいてほしい、
メッセージも控えてほしい」
それだけ伝えた。
でも、その後着信があり、メッセージがあり、彼は何も理解できないようだった。
私は彼が私の家に持ち込んだものを段ボールにまとめている。
彼は付き合う際に、私にHIV検査を求めてきたため、私は保健所まで採血に行っていた。
まだ結果は出ていない。
出ていないのに…
昨夜の最後のメッセージ。
HIVの結果だけは教えてね。
俺も心配だから。
………自分自身だけを愛している人。
………週に二回はデートしたい!
………別れて、別れて!と騒げば〇〇ちゃんが僕に寄り添ってくれると思った!
はぁ?
発達障害云々ではなく性格にまず難があるように感じた。
一緒にはいられない…
哀しい。