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Photo by
tatami_graffiti
一人だと実感する。
ひとり、
一人、
独り。
どれでもいいや、この際。
ひとりで、
帰るところもなく、
ただいまも、
おかえりもなく、
連絡を取り合う人もなく、
身寄りもなく、
恋人もおらず、
家族もいない。
家族がいないのは自分が選んだから。
家族に私の人生乗っ取られるのは嫌だったから。
障害者で、
身寄りがなくて、
生活保護で、
恋人?
ははっ、
そんな、
寄ってくる男は私の顔だけ見て、
中身なんか見ずに、
抱きたいだけ。
障害者のレッテルを貼られて、
愛情を知らない私は、
恋愛するのも贅沢みたい。
生活保護者が恋愛だと?!
何を贅沢な!!
障害者のくせに!!
そんな罵声が飛んでくる。
誰が好きで障害負うもんか。
誰が好きで生活保護になるもんか。
何も手が届かない。
欲しがりません、勝つまでは。
みたいなね。
欲しがっちゃだめなの。
やってみたい仕事の授業料、98万円だった。
一番安いコースで33万円。
ねぇ、ひと月の食費、生活用品、通信費、光熱費5万円で捻出しなくちゃならない私に出せないよ。
学ぶことすら贅沢なんだね。
街行く人を見ると惨めになる。
家族連れ、
カップル、
なんなの…
贅沢な。
苛立ちや悲しみ、
虚しさや悔しさ、
ごちゃ混ぜになって押し寄せてくる。
一人では生きられないのはわかってる。
でも、一人じゃなくなること自体が私には贅沢なんだ。
だから、一人でいるしかない。
仕事もまだ医師からGOサインは出ていない。
当たり前だ。
PTSD治療1年目なんて序の口すぎる。
つらい、
つらい、つらい、つらい、
世の中を恨みたくなる。
憎しみすら湧く。
子供の笑顔に憎悪が湧く。
顔には出さないけど…。
よく考えたら30年以上虐待されてきた私が、1年で回復に向かうなんてありえない話。
辛いよね、
憎いよね、
むかつくよね、
いらだつよね、
薬飲んで寝ようか?
自分の肩を撫でながら。