
私の街のアニメで泣いた。
実は、私の住んでいる街を舞台にした長編アニメ(映画なのかな?)がある。
たぶん、サブスクとかでも観られる。
タイトル出すと住処バレるから、出せないのが悔しい。
前から気にはなっていたけど、なかなか見れなくて。
どうせチャラチャラした青春ラブコメだろとタカを括っていた。
実際見てみると、主人公の生活圏内が私の徒歩圏内で、「あー、このベンチ、あそこだな」とか「あ、今バックに私の家映った!」とか「ここ、あの公園だな」とか「私が働こうとした資料館だ(笑)」とか。
あまりにも、ノンフィクションの背景やシチュエーションに感心した。
そして、主人公の女の子が機能不全家庭で暮らしていて、愛着に課題がありながら健気に笑顔で生活している子だった。
内容は割愛するが、
「人を好きになるのが怖かった」
「全部カカシに見えた」
「弱さを見せるのが怖かった」
「ホントは…必要とされたい…」
といったセリフや、
「(君の)笑顔以外に
怒った顔も
泣いた顔も
全部見たい」
と大好きな男の子に言われるクライマックスのシーン。
涙腺緩みまくって、ボタボタ泣けた。
私もいつも笑顔しか見せないから。
自分でもわかってる。
物わかり良すぎで、
物腰柔らかすぎで、
堪えすぎだって。
でも、この世のどこかに、
「君の笑った顔も
怒った顔も
泣いた顔も
全部見たいよ」
そう思ってくれる人がいるかもしれない。
というか、思ってくれている人はいくらかはいるんだろうな。
それこそ、この街にすら。
そう思ったら、ボタボタ出てくる涙も拭かずに、「しばらく泣いていよう」と思った。
今は暑くて歩き回るのは危ないけれど。
聖地巡礼できちゃう、徒歩で(笑)。
結構レトロな街だから、昭和をテーマにした映画とか撮影クルー来たりします。
とにかく、なんか、無理して笑わなくていいんだよね、やっぱり。
でも、すぐには難しいよね、やっぱり。
でも、いつかは怒ったり泣いたりできるようになりたいよね、やっぱり。
やっぱりばっかり。
で、
いつかは去るけど、この街が好きなんだよね、やっぱり。
どのシーンでも「…デートで行ったな」とか「よくここでこっそり泣いたよな」とかバカみたいに思い出ばっかり詰まっててさ。
カニ茹でる前に、自分が感動で茹だっちゃった。
なんだか、濃ゆいお盆になった。