《革ジャン女のアタマん中》革ジャンを着れば強く見える?
革ジャンを着始めて私はもう20年以上経つ。
15の頃に牛革の真っ黒な革ジャンを着たことから、私の革ジャン歴が始まった。
実際に革ジャンを着ていると『イカツク』見えるんだと信じて私は15から革ジャン女をしていた。
15で手に入れた真っ黒な革ジャンは『映画ターミネーター』のアーノルド・シュワルツェネッガーみたいな『ガチでイカツイ』やつだった。
着はじめは着こなしもぎこちないものだから、『ムリして着ている感』が出てしまったものだけど、今や革ジャン歴20年超え。
自分のキャラや体型や思考や趣味に合わせて変化してきた『革ジャンの着こなし』に私は自信を持っている。
今では革ジャンを着ていても『ほっこりオーラ』がダダ漏れてしまっていて、知らん人にすら道を訊かれます。
本題は『革ジャンを着ると強く見えるのか?』だが、実のところ革ジャンを着るには体力が要るのだ。
牛革は重い。
下手したら40キロの体重で2キロの牛革を被っている状態となるのだ。
(ダメだ…これじゃランドセル背負った小学生の方が強い!と言っているようなものだ😱)
体重の5%の重さのものを着込むのだから、最初のうちは疲れてしまう。
じきに筋肉がついてきたら慣れてくる。
結論として、革ジャンは強くなければ着られないし、着ていれば着ているほど肉体は強くなる。
もちろん15で革ジャンを着始めたときは、指をさして笑ってきたやつもいた。
『イキったクソガキ』と罵られた。
…ふん。
『革ジャン着る勇気すらねェヤツ敵じゃねェよ』
当時の私には、『目立つことも、強がることも、自分の身を護ることもしないヤツ』に構っているヒマはなかった。
革ジャンを着ているような強面な女は苦手だという男性がいても不思議ではない。
筋骨隆々としたマッチョな女は嫌いだという男性がいても不思議ではない。
革ジャン女にとって、そういう男は存在してもいいが恋愛対象にはならない。
『か弱い女性』を求められたとて、自分はそうなれないからだ。
自分が強くいられる『下僕女』が欲しい男性とは反りが合わない。
どっちみちお互い愛想が尽きるだけなのだ。
15で革ジャンを着始めた私は『強くならざるを得ない』環境の女だったのだ。
ちなみに、ちょっとガッカリするかもしれないけど、いま私は真っ黒の革ジャンは手放してしまっている。
薬の副作用で体重が倍になったときに、着てくれる娘に譲ったのだ。
その後、革ジャンを買い直したが牛革のものは流通が減ってきているのか、いま、私が着ているのは『羊革』と『山羊革』である。
基本、新品を買ったりはしない。
スレていたり、傷があったり、多少変色していたほうが好きだからだ。
革自体は軽くなったけれど、私を護る鎧には変わらない。
おそらく私は『おばあちゃん』と呼ばれる年齢になっても革ジャンを着続けるのだと思う。
革ジャンは鎧であり、身体の一部なのだ。
手入れ(お世話)をしただけ味が出てくる革ジャン。
男やたまごっちは上手に育てられなくても、革ジャンなら誰でもそれなりに育てられる。
筋肉と革ジャンは『裏切らない』のだ。
※個人的な見解です。