行き過ぎた配慮
今回、私は半年以上就活に励みやっとのことで内定をいただきました。
私は幼い頃からなかなかハードな環境でいたため、ひどい入眠困難とこまめ(?)にやってくるフラッシュバックを抱えて生活しています。
ここ一年は過呼吸はだいぶ影を潜めてくれています。
メンタルクリニックにはまだ通っていますが、パッと見や、言葉を交わしたりで「メンタルやった人」(←イヤな言い方)だと思われることはありません。
実のことを言えば精神の障害者手帳も持っています。
仮に、手帳を持つことが障害者の定義だとしたら、私は障害者になって10うん年経ちます。
障害者の雇用が義務化されましたが、このご時世です。
自分が全く無知だと就職活動が圧倒的に不利!
一般雇用の求人がないのに、障害者雇用の求人なんてさらにないぞ!!
なので、私は障害者就労支援施設に通いながら就活をしました。
そこで思ったこと、感じたことがありました。
障害を負うことより、
「あなたの障害だと無理な業種だよ」
そんな風に可能性やチャンスを取り上げられてしまうことが辛いんです。
「障害者だからその仕事はできないよ」
「障害者だから説明しても理解できないでしょう」
「障害者だからわからないでしょう」
「障害者だから就活の同時進行は無理でしょ?
ひとつひとつ丁寧にやりな?
周りから(ほっこり〜なさんに)すすめられる仕事は断っておくから」
文面では伝わらないけど、小さい子供をあやすような言い方をされるのも不快でした。
そんな風に「障害者だから」と可能性や希望や選択肢をブチブチとひきちぎられてしまうのが辛かった…
ある種の行き過ぎた配慮だと感じました。
どんな仕事もやってみないことにはわからないでしょうに。
障害があっても、希望する職種就きたいと思うのは、贅沢なのか?
前職場のひとたちは私を「障害者扱い」しなかったよ?
「手帳持ってようが持ってなかろうが、働らけてるんだもん。いいじゃん」
そう言って仲間にしてくれた。
私のなかですっかり腹が立ってしまって、この就労支援施設とは別に独りで情報を集めて回りました。
そして今回の企業に辿り着きました。
これは障害の有無だけではなくて、
「あのひと〇〇だから」
と言うような、人を型にはめた考え方(あのひと独身だからとか、あのひと学歴ないから、とか)も同じ弊害があると思います。
型にはめたり、思い込んだりで可能性や希望やチャンスが奪われる。
もちろん症状の重い軽いはありますから、特別配慮が必要な方もみえます。
それでも行き過ぎた配慮は配慮された側の心に影を落とします。
今回、配慮されてムカつけてよかったと思っています。
しょげちゃったり、言いなりになっていたら、2〜3年仕事に就けなかったかもしれません。
ムカつく〜っ!
もー、いいもん!
仕事させてくれそうなところ頭下げて回ってやる!!
ちくしょーっっ!
ガッツある自分とフォローしてくださったハローワークの方に感謝!
ありがとうございました!!
障害を負ったあとに配慮されすぎてさらに障害の影が濃くなるなんてイヤです。
仕事がないのは辛かったけれど、結構忙しくて色々と学び取れた半年でした。