人当たりの良さは欠点でもあると気づいた。
私はいつも電話で見下される。
物腰柔らかく、人当たりが良いからだ。
苦情も感情的にならず、理論立てて「なぜ困っているのか」「どうして欲しいのか」を伝えてきた。
でも、それじゃあ一生ナメられっぱなしと分かった。
対面ならどうかというと、男性は冷や汗をかく。
なぜなら、私は元美容部員。
バッチリメイクにパリッとした服装をしていれば、蔑ろにできるオーラは出ておらず、寧ろ男性は緊張して中にはボタボタ汗をかき始めるひともいる。
シシド・カフカのような女性を前に硬直するらしい。
(ハハが細眉だったため、瓜二つの私は極力似ないように私自身は太眉を貫いている)
ただ、それもファッションによる。
優しげなワンピース姿でニコニコしていると、ナメられる。
初対面の男性に、
「おねーさん、ぶっちゃけいくつ?
オレ、独り身でさみしーんだよね〜
ぶっちゃけ、ぶっちゃけ、教えて!
いくつ?」
と失礼なことを言われる。
だから今まで革ジャンを着ていたのだ。
もっと毅然と、
「失礼な方は苦手です(真顔)」
とピシャリと言える強さを身に着けたい。
以前ダイソーでナンパされたことがあるが、私は思いっきり相手を睨みつけた。
「ハァ?バカにしとるんか?」
の気持ちを前面に押し出した敵意に満ちた目を向けた。
あれくらいで良いのではないだろうか。
人当たりの良さは使い分けるものであって、それが『地』だと辛いし理不尽な思いをすると、昨日学習した私であった。