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1点の格差
日本一決定戦 歌唱王がテレビで流れていて、
この1点って格差があるんじゃないかと思った。
平等なように見えて、点数の付け方によって審査員1人の影響力が違ってくることに気づいた。
複数の審査員が100点中何点かを付けて、それらの合計点で順位を決める。
M1グランプリなど、一般的に優劣をつける時にやる方法だ。
例をもとに説明を試みてみる。
・分かりやすく2人の審査員A、Bがいたとする。
・審査対象は3人X、Y、Zいるとする。
・100点満点とする。
・審査に贔屓はなく公平に点数をつけるとする。
【審査結果】
❶一人目の合計点:170点👈2位
A:90点 B:80点
❷二人目の合計点:168点👈3位
A:92点 B:76点
❸三人目の合計点:172点👈1位
A:88点 B:84点
点の付け方は公平に配分した。
分かりやすく点の配分の仕方をまとめ直すとこうなる。
【審査結果】
❶一人目の合計点:170点👈2位
A:90点(残り10点) B:80点(残り20点)
(※これが基準になる。)
❷二人目の合計点:168点👈3位
A:92点(+10点の20%) B:76点(ー20点の20%)
(Aさんは+評価、Bさんはー評価)
❸三人目の合計点:172点👈1位
A:88点(ー10点の20%) B:84点(+20点の20%)
(Aさんはー評価、Bさんは+評価)
問題は基準点となる一人目の点数が審査員AとBで異なっているところにある。
点を初めに低く設定すると、その後の点の振り幅が大きくなって格差を生み出す。
同じ点の付け方なのに、結局Bさんが一位を決めたことになる。
Bさんが初めに低く点数を設定したことで、Bさんの残り持っている点がAさんより大きくなる。相対的にAさんの点数はBさんより影響力が小さくなる。
極端だが、一人目に対するBさんの点数を50点にすると明確な違いが出るのがわかる。
まあ実際、基本は点数の付け方がある程度みんな一緒なので、大した格差はないといえる。。