見出し画像

感情は4次元、言葉は1次元

これは言葉っていつも不十分で伝わらないことがあるよねっていう話。言葉の伝達のメカニズムのイメージを共有したい。

僕たちは3次元の空間でその時その時の時間を生きている。そしてその時その時に感情が生まれている。ここでの感情は思考になる手前の感覚・認知なども含めている。時間軸上に感情が数珠を繋ぐように次々と連続して現在の感情に至る。現在の感情は過去の感情といつも繋がっている。感情は4次元上でひとつなぎになっている。

そんな4次元な感情を誰かに伝える時、僕たちは1次元の言葉に紡いで相手に渡している。声で発する言葉も、文字に起こす言葉も、一列に並ばざるおえない。だから説明しようとすればするだけ言葉は長くなって、その全貌が1つの視界に入りきらなくなって、言いたいことは伝わりにくくなる。今読んでいる言葉はいつだって部分だ。長くなった一次元の言葉はいつも切り取られて、不完全な感情の遺伝子を持った4次元のクローンへ相手の中で立体化する。そしてそのクローンは相手の土壌で後天的に育ち、ますますオリジナルとは異なるものになる。

こうして齟齬が生まれる。それが良い悪いか、どうでもいいかどうかは状況にもよる。どっちが正しくてどっちが間違っているかはお互いがどっちも分からない。そもそもそういうものである。それでも、言葉を紡ぐことを、紡がれた言葉を織ることを、丁寧にしていきたい。




言いたいことは終わったけど、
より精度の高い感情のクローンを作る方法は考えてみた。

例えば比喩。それ自体を説明せず、ある物事に喩えて転写するように伝える、つまり、ある4次元の感情を1次元の言葉に圧縮して相手の中で解凍する方法。解凍の方法によって本物との差が出るが、単純に言葉をタイピングするより圧倒的に伝わる。

例えば図式。言葉を2次元的に配置して絵のように捉える。物事の関係性や内容が直感で見ることができるので効率よくクローンを作ることができる。絵画なども同じだ。

例えば映像。画面で見ているので物理的には平面だが、それを3次元として頭は認識できるものであればそれは3次元だ。本物に近いが、逆にここまで来るとクローンではなくて、別の新しい本物の感情が誕生する恐れがある。


まあでも、
4次元で伝達・理解できればそれが一番いい。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?