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純粋でまっすぐな少年の話

「純粋」と「まっすぐ」というキーワード。
大好きなんですよ。

遡れば、子供の頃に遊んだゲームに
そんな主人公が居たんです。

彼の影響を受けて、そうなったのかもしれません。

今回はそんなとある物語、
「デュープリズム」に出てくる少年
「ルウ」の話をしようと思います。


(↓以前公開した記事と同じゲームです↓)



大切な人を蘇らせるために


以前の記事でも書いたのですが
もう一度ゲームの内容を紹介しますね。

「デュープリズム」は、
一番最初のプレイステーションで発売された
旧スクウェアのRPGゲームです。

劇中では
先人の遺した
何でも願いを叶えてくれるという
「遺産」というものがあるとされ

主人公が目的を果たすために
「遺産」を求めて旅立つ、
というお話です。

主人公が二人居るのですが、
今日は泣けるストーリー「ルウ」の話をします。


ルウは、雪深い田舎で
義理の姉クレアと二人で暮らしていたのですが、

ある日突然現れた、異常に大きな右手を持つ黒い男
「死の右腕」に襲われ、
クレアを殺されてしまいます。

彼は
何でも願いが叶うという「遺産」で
クレアの命を蘇らせるために
旅立ちます。


人の良い考古学者のおじさんやその家族

世界征服を企んでいるけれど、
なんだかんだ良い性格をしているミント

同じ遺産を狙うライバルだけれど
やっぱりなんだかんだと
良い性格をしている盗賊コンビなど

たくさんの人たちが
純粋でまっすぐな
「大切な人を蘇らせたい」
という想いに感化されて

ルウに協力していきます。




過去、宿敵、運命


ルウには特殊な過去がありました。

彼は人間ではないのです。

誰も居ない古代遺跡で目覚めた彼は
何一つ記憶を持っていませんでした。

どこへいけばいいのか
何をすればいいのかも分からずに
さまよって生き倒れたところを助けてくれたのが、
クレアだったわけです。

しかし、なぜ突然「死の右腕」は現れ、
ルウの大切な人の命を奪ったのでしょうか?

それは、本当はルウを迎えに来たから。
ルウの正体を知っていたからでした。


誰も居ない古代遺跡というのは、
「遺産」に関わる遺跡。

本来ルウは、遺産の元へ行き
魂だけとなって生き残っていた
遺産の作り主である英雄を
「復活させる」という使命を帯びた
人形だったのです。

その人形というのは
一体だけではありませんでした。
「死の右腕」も
そのうちの一人だったのです。

言うなれば、兄です。
最愛の義姉を殺したのは、
実の兄だったというわけですね


ううーん!切ない!笑




「人形の使命」と「人の意思」


ルウは、最愛の人を蘇らせるために
遺産に近づくのですが

元々遺産を目指すという事は
彼が生まれた意味、使命でもありました。

「死の右腕」も
行く先々でそのように諭し、
共に英雄を蘇らせようと誘います。

しかし、ルウはその誘惑を受け付けませんでした。

他人が勝手に定めた使命など関係ない。
ただ、クレアに会いたい。
護れなかった最愛の人を、救いたい。
だから自分は進むのだと。

救うと誓ったのは
誰かに命令されたからじゃない。
自分の意志なのだと。

自分の願いは誰にも壊せない
自分は誰かに操られる人形じゃない
「僕には僕の意志があるから」と。

ルウの強い意思は「死の右腕」を凌駕しました。

そして、遺産の元で待つ、
いわば親とでも言うべき作り主の英雄さえ超えて、
クレアを蘇らせることに成功したのでした。




邂逅


さて、このルウ編…

最後は、協力してくれた皆が見守る中、
ルウは目覚めたクレアと再会して
ハッピーエンドになるのですが、

このシーンは
何回プレイしたか分からないです。笑

音楽、セリフ、カメラワーク
登場キャラクターの全てが良すぎて
もう何度も何度も、
100周は見てると思います。笑

最後に流れる曲の名前が「邂逅(かいこう)」
というのですが、これがまた意味がぴったりで!

邂逅とは、ただ普通に会うことではなく
「思いがけない巡り会い」とか
「人との嬉しい出会い」について用いられる言葉なんです。

求めて求めて、やっと叶った巡り会い。


熱いでしょぉ!?笑


最後の一連シーンを
まとめてくれていた動画があったので
載せておきますね!!!

「邂逅」のシーンは36分からですが、
冒頭の「死の右腕」ことドールマスターとの会話も
超!名シーンです!!!笑



私はこのルウ編で、
「意志」の大切さについて学びました。

ルウの願いは、誰かに言われたことではなく
彼自身の、魂の衝動でした。

たとえ誰かが邪魔をしてきても
願いを叶えるために、
素直にまっすぐに歩んだ。

ルウの、純粋でまっすぐな想いに
周りの人たちは感化されていき

最終的には、
課せられていた「運命」さえ書き換えて
願いを叶えた。

強い「意志」は運命さえも変える。

かっこいいなー!!!笑


私も、「運命」を変えるために
まっすぐに歩んで行きたいなって思います。

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