子供が学校に行きたくないといった時に

### **ダンマパダからの学びを活かした接し方**  

#### **1. 心の章（第3章35番）｜「心の訓練」**  

- **教え**:  
「心は捕えがたく、軽々と動く。制御するのは難しい。しかし、訓練された心は安楽をもたらす」  

- **実践**:  
子供の感情を否定せず、呼吸法や散歩で「今ここ」に意識を向ける練習を共有。  

  → 例：一緒に5分間の深呼吸タイムを作る  

#### **2. 愚者の章（第5章66番）｜「問題の直視」**  

- **教え**:  
「愚者は過ちを繰り返す。焼けた薪が再び燃えるように」  

- **実践**:  
学校を休みがちになる背景（いじめ・学習遅延等）を「繰り返す火種」と捉え、根本原因を探る。  

  → 例：「最近の学校で『焼け焦げた感じ』はある？」と比喩で質問  

#### **3. 怒りの章（第17章221番）｜「親の平静」**  

- **教え**:  
「怒りを捨てよ。慢心を脱せ。執着を超えよ。苦しみに陥ることはない」  

- **実践**:  
親がイライラしたら「これは自分の執着か？」と自問。  

  → 例：子供の登校拒否を「社会的評価への執着」と気づく  

#### **4. 賢者の章（第6章80番）｜「成長の機会」**  

- **教え**:  
「賢者は砂漠で道を見つけるように、あらゆる状況から学ぶ」  

- **実践**:  
登校拒否を「砂漠」と捉え、代わりの学び（自然観察・図書館通い）を提案。  

  → 例：「学校以外の『オアシス』を探してみよう」  

### **ダンマパダの一貫したメッセージ**  

- **中道（第20章273番）**:  
「八正道は苦を超える唯一の道」→ 登校強要（過剰）vs 放置（無関心）のバランスを取る  

- **無常（第4章47番）**:  
「花は散る」→ 子供の状態も一時的と受け止め、長期的視点を持つ  

### **実践のステップ**  

1. **受容（第3章35番）**:
「辛いのは心が教えてくれてるんだね」  

2. **分析（第5章66番）**:
愚者のように原因を無視せず、事実をリスト化  

3. **行動（第6章80番）**:
代替案を「砂漠のオアシス」として提案  

4. **持続（第17章221番）**:
親自身が怒りを手放す習慣を作る  

ダンマパダの教えは、2500年前の言葉ながら、現代の子育ての「心の処方箋」として通用します。詩偈の番号を手がかりに、原文にも触れてみてください。