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特スキの報告+ざっくり日本語学コラム【特スキ報告】
特スキ報告
こんにちは!
ななくさつゆりです。
今週のご報告です。
毎週水曜日にお届けしている特スキ報告から、『特スキの報告+ざっくり日本語学コラム【掌編小説 此の稿を。】』が特スキ(特にスキを集めた記事)に選ばれました!
選ばれました!
選ばれてます。
選ばれ……。
……。
……えぇ?
🎉
特スキ報告の記事が、なんか今週の特スキに選ばれてます。
おかげでサムネが特スキ画像のマトリョーシカです。
こんなこともあるんですねぇ。
ともあれ、ありがとうございます。
ささやかな報告記事ですが、お読みいただきスキもいただき、とても嬉しいです。
最近の特スキ報告は、ざっくり日本語学コラムがくっついていますので、その影響もあるのかもしれません。
今後も、定期で近況報告やざっくり雑談も挿しこんでまいます。
ゆるくお付き合いくださいませ。
🎉
連続投稿週が、53週に入りました!
もう1週年って言っていいのかな?
タイミングがよくわからないですね。
どちらにしろ、今年も大晦日に今年の振り返り記事を立てたいと思っていますので、そこで「いっしゅうねーん!」とか言ってみたいと思います。
ひきつづき、どうぞよろしくお願いいたします。
ざっくり日本語学コラム #7
ざっくり日本語学コラム~🎉🎉🎉
毎週水曜日のコラム。
今回は、かねてから気になっていたフレーズをちょっと調べてみたので、その話をしたいと思います。
さっくり紹介していくので、ゆるーく読んでいってください。
「六部」って、なに?
📚
昔の本や講談を見ていると、ふいに六部というフレーズを見かけます。
人名のようなニュアンスで使われていて、なんか名前とかなんだろうなと、なんとなく読み流していたのが最初。
それが気になりだしたキッカケは、司馬遼太郎のエッセイだったかな。
私が愛読している司馬遼太郎のエッセイ集、『以下、無用のことながら』に、『この国のかたち』について、というエッセイが収録されています。
司馬遼太郎の公私ふくめたさまざまな事柄がその筆で語られたエッセイなのですが、ここで登場する六部のひと幕で、ふいに「六部ってなんだっけ……?」と思ったのが、たぶん最初のきっかけでした。
ちょっとだけ引用します。
私オススメのエッセイ集なので普通に買って読んでみてください。
六部が三十余年、山や川、海などを経めぐって、思わぬ異郷にたどりついたとき、浜辺で土地の者が取りかこみ、それぞれに口をきく。
いずかたより参られしか。
……そんな狂言があったと仮定されたい。
「日本。――」
読みやすいですねぇ、司馬の文章。
そしてなにより、情景に人が乗って流れるかのようです。
📚
さて、この六部とは、種明かしをすると、国を巡る宗教者のことです。
六十六部廻国聖(ろくじゅうろくぶかいこくのひじり)と呼ばれ、江戸時代ごろに略されて浸透した六十六部、そしてさらに略され六部とも呼ばれます。
六十六部は、旧い日本の全国66カ国を巡礼する修行者やその風習自体を指し、創作上の水戸黄門よろしく日本を実際に巡礼していた修行者は物語としても扱いやすいため、半モブのような修験者が六部と括られ、しばしばお話に用いられます。
つまり、引用元の司馬の文章で異世界転生のような場面に出くわした六部は、自らの文化や価値観とは異なる集団と出会ってもなお日本のことを伝えようと苦心する様子として描かれているのですが、つづきはぜひこの『以下、無用のことながら』を手に取って読んでみてください。
文庫本にして2ページに満たない掌編エッセイで、六部も半ページしか登場しないお話ですが、まさにさらりと読めるユルいエッセイとして、とても私好みなお話です。
そんな司馬のお話で見かけて以来、私の中で六部というフレーズになんとなくのイメージがついてまわるようになったのでした。
六部について軽くお話しようと思っていたら、半分は司馬遼太郎の推しエッセイを語る回になってしまいました。
でも、本当にオススメなんで、まァ、オススメです。
そういえば、補足までに。
六十六部廻国聖の事例には、断片的なものが多いです。
今後の調査が期待されるところ。
地域によっては廻国の供養塔などもあり、もしかしたらみなさんの身近に六部の痕跡があるかもしれません。
いいなァ。日本を巡る旅。
いつか、そういうのもいいね。
あ、もちろん、ちゃんと公共交通機関でお願いします。
徒歩はちょっときびしい。
📚
さて、今回のざっくり日本語コラムは以上です。
今回も、あの日の記事につづき、読書について絵画の引用をもって、しめくくりたいと思います。
……今後、定番の締め括りにしようかな。
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制作年:1890-1891年 所蔵:東京国立博物館
文字を見つめることは、こんなにも人の眼差しを透明に、無私なものにするものなのか
読書玄人の方も、普段は読書なんてあまりしないという方にも。
皆さまに晴れやかな読書体験を。
以上、ほぼ日記のような、ざっくり日本語学コラムでした。
ぜひ、スキやフォローをお願いいたします。
それでは、今日もよい一日を。
ななくさつゆり
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