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【雑記】ガンプラにまつわるアレルギー

相も変わらず趣味のプラモデルに関する四方山話。

マジョリティに対しても自身が理解できないことは受け入れることが出来ない、面倒臭いガンプラモデラーの私。
多様化の時代とは言うけれど、結局マイノリティがはみ出し者扱いされやすいのはどこの界隈も一緒。

というわけで、最近私がどういったことに拒否反応(アレルギー)を示し気持ち悪くなるかをまとめた。Xだとカドが立ちそうな切り口もあるのでここに地味に投稿するが、ただの悪意のない本音。

まあ価値観のことなので、ある日コロっと変わるかも。


①MSデザインをカッコイイという感覚

私は見た目の印象で良し悪しを判断する感覚が弱い。
これは一般受けするだろうなぁとかマニア受けするだろうなぁといったニーズみたいなのはそれなりにわかるが、知らぬモビルスーツの設定画を1枚見せられただけでカッコイイとかカッコ悪いとか言える感性を持ち合わせない。

アニメでも、小説でも、漫画でも、あるいはただの機体設定でも、私の感じるカッコよさの源は見た目以外のところに大きく依存するので、なんも知らないメカの絵とか見ても「〇〇っぽい」と返すのが精いっぱい。

なもんで、みんながカッコいいと言った時、なんでかっこいいのか理由を教えて欲しい位です。

このあとに続くアレルギーも、だいたいはこれに根差してる感じ。
意味不明なものに嫌悪感を感じる年頃なのだ。これが老害なのだろうか?

②ラインマーキング 

古のガンプラ作例やMSVイラストなどに見られる、伝統的な意匠であるけど足の裾やスカートのフチなどグルっと囲むようなラインが嫌い。

昔は何とも思わずむしろそればあるべきだと疑わなかった。歳を重ね余計な知識が付いたかららしい。

でも、ラインマーキングでも危険な部位などを囲んだり、識別のために腕とか太腿とかを太目の線を入れるのはアリ。やっぱ意味があるかどうかが重要。

あとラインマーキングなのかわからんが、RGシリーズに多く見られる意味不明な形状の意匠も気持ち悪い。

なんなんこれ?

ちなみにマーキングといえばコーションもあるが、あれは設置場所および文字列にそもそも意味を生む。サイズはオーバーかもしれんがそれは一種のデフォルメ(誇張)表現と受け止める。

③何を根拠に追加されたかわからんスジボリ

なんかガンプラ界隈にやたら情報量とかいう言葉が散見される昨今、対応策として隆盛を極めているスジボリ追加。
技法自体はもちろん問題無いのだけど本来のデザインにないものだからねぇ。私もたまに挑もうとするけどスゲー難しいのよ。

例えば『合わせ目』ならば、天下の絶対公式バンナムが苦悩の末に出してしまったのがわかるので諦めて(消したり、段落ち処理したり、見なかったことにして)も、ダメなスジボリはもう見た瞬間にキモワル。

もちろん私の中に貯めてきたMS画稿や文字設定や現実の兵器や巨大建造物のデザインおよび構造などの知識による判断基準であるが、私ごとき素人にそう感じさせる違和感だもの、自身を持って気持ち悪くなる。

ただこれは私の無知が許容量となっているアレルギーなので、ソース(元ネタ)という特効薬によって解消されるし、新しい世界を教えてくれてありがとうという多大なる感謝へと変わる可能性を秘めている。

④制作側の安易な追加設定

ゲームオリジナルとか外伝とかあいかわらず知る人ぞ知るの絵が出回る、それもまたガンダムの伝統というか文化なのだけど、最近はものによっては存在の発表と同時にガンプラリリース発表となるケースもある。
欲しい発売済みキットが手に入らないこっちとしては「オイオイ」である。

あと思いつきでガンプラを改修しようとしたときに、同じようなコンセプトのMSが既に存在してたりすると、頑張って作り始めたのに急に萎えることもある。
余計なインプットであるわけだが「知らんし認めんし」と思っても、完成してから他人に指摘されるのも癪。
そうそう最近「未履修」という言葉覚えたので頓服薬として使っていきたい。

⑤リアルじゃないものをリアルじゃないといってはダメな風潮

モビルスーツが空想のロボットである以上、リアルなんてないのだけど少なくとも「約20mの巨大人工物が地球に存在し人のように動き回れる」としたら絶対にそうじゃないだろってことに気づいてるのに、あえて言わない、触れちゃいけないって、暗黙の了解になってるところがある。

人によってリアルと感じる根本的な感覚が異なるかもしれないのでなんとも言えないのがまた気持ち悪い。

⑥改造ガンプラかオリジナルバリエーションか

私のガンプラのきっかけは42年前プラモ狂四郎というマンガで、コミック雑誌に掲載された作例のようなガンプラが欲しいというのが始まり。
だけど1年ちょっとでファミコンに趣味の座をうばわれその後、20代後半にHGUCをメインにガンプラ再開。その時は劇中やイラストイメージを守りつつウェザリングやディティール追加などで演出した方向を目指した。
15年の空白の後、現在に至るスタンスとしては宇宙世紀という歴史の中のMSを研究する学者的心境。ガンプラ制作はいうなれば恐竜研究者が作る恐竜復元模型と同じ感じ。

なのだが、ガンダムシーンにはビルド系と呼ばれるアニメシリーズがあって、それらの作中ではモビルスーツでなくガンプラが活躍する。まさにプラモ狂四郎と同じ感じなのだが、私には20mの巨大ロボであるモビルスーツと14㎝位の誰がどの程度のスキルで作ったともしれないガンプラ完成品では、存在自体の意味が全く違ってくる。

この境界を意識してる人が少ないし、自分も整理できず、オリジナルでアレンジをするとビルド系じゃね?とか思ってしまって気持ち悪い。

⑦ウケるガンプラはその先にあるってこと

6つのアレルギーを挙げたがなんで症状が出るかといったら、その先に昨今多くの人が目指す作風というか、いわゆるウケてるガンプラ作品があるからなのね。

他人がどういうものを作るかは勝手だけど、できれば私の好きなものを作ってくれる人が増えると参考になるし、自分で作らなくても良いようになるかもしれないし、まあいろいろとありがたいわけです。

自分で好きなものを好きなように作ってれば良いだけ…と思わず、何かできないか?と前向きだからこそ感じるもどかしさなのかも。

追加①

・モノアイスリットの狭いザク
・S字立ちキツ過ぎて間延びした背中
・HGオリジンガンダムの足首アーマーの接続方式
・HGオリジンガンダムやジム系の太腿の付け根
・リバイブザクの肘あての下にあるパーツ分割

追加②

・EGガンダムの太腿前面、上部のR
・ドムの頭が胸に埋め込まれてモノアイガードが十字に見えないデザイン解釈(アレンジ)
・ガンダムUCのMSデザインの売れ線を無難に狙ってる感
・EGガンダムの肘から後ろが見通せる問題


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