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紅茶とワインは似ているから・・

紅茶も赤ワインも「タンニン」が含まれていて、一種の渋み成分がある。

でもこの渋みが他の成分との絶妙なバランスで、不思議と熟成した美味しさになるのが、どちらも魅力のひとつなんだと思う。

実は私はお酒が弱くあまりワインは飲めない。(そのためにイタリアでは焼き豚のように宙吊りになったこともある汗)

そんな私が「ヴァンショー風クリスマスティー」を作るなんて!と思われるかもしれないな。

でも、気分だけでも味わいたいではないか!と。

だってクリスマスだもの。それに、私はスパイス大好きだから。

アルコールが飛ぶまでしっかり煮詰めて、ぶどうやスパイスの香りをまとわせて、、あくまで紅茶がメインとなるように作るには?と試作した。

十年以上前だけれど、フランスの「アルザス地方」へ訪れたことがある。

クリスマスマーケットや昔ながらの木組みの建物が有名な、「コルマール」や「ストラスブール」のある地域だ。

雪のちらつく、まさにクリスマスシーズンの真っ只中だった。

ガラス製のご当地マグカップを購入すると、出店のあちこちでそこにヴァンショー(vin chaud:スパイスや果物が入ったホットワインのこと)を注いでもらい、ハシゴができるというシステム。お酒が苦手な私も当時は、「郷に入ったら郷に従え」でちょっぴりずつ味見した。

そうしたら、、、!意外と飲めてしまった(笑)

渋さはあまりなく、スパイシーでとっても甘い。

いや、あぶないあぶない。一口飲んでは、ワイン好きの隣の友人にパスしてカップが空いたら、次のお店へ。

どうしたのかな。不思議と美味しい。

寒さが堪えるヨーロッパの地で、温かい飲み物が身に沁みたのだろうか。

みると、ラーメンでも茹でられそうな大きな寸胴のお鍋でぐつぐつしているヴァンショーもある。煮詰められてアルコールがほぼ飛んでしまうのだろうか?いや、ワイン好きのお国柄、そんなことは許されないんじゃなかろうか?ワインを継ぎ足してるのか??などと思いつつ、やはりワインよりお菓子に目がない私は、同じお店で売っているプレッツェルに気を取られた。

大量の大きなプレッツェルがハンガーラックのような棒にカジュアルに引っかけられていて、「あれは甘いの?しょっぱいの?」と気になっていたら、従兄弟が買ってくれた。その時、初めてプレッツェルを食べた。しょっぱいのね、あの固いパンは!

そんな思い出のよみがえるヴァンショーとプレッツェル。

あの、甘くて甘くて濃いスパイスの飲みもの。

あれをイメージして紅茶をアレンジしてみよう。




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