読書感想文#3『その本は』又吉直樹・ヨシタケシンスケ
読了:2023.01
▫️まとめ
本が大好きな王様が、目が見えづらくなってしまったから口頭で世界中の本の話を伝えてほしいと2人の男に命令し、交互に王様にお話を献上するというもの。
「その本は」で始まる各話が面白いのはもちろん、
プロローグまで面白かった!
▫️所感
お気に入りは第7夜のお話!
岬真一と竹内春の眩しすぎるやり取りと、
その裏で竹内春が抱える影の対比に惹き込まれた
だんだんと雲行きが怪しくなる彼らの状況、そして予報通りのバッドエンド・・・と思い、
冒頭の一文「その本は、xxxxxx」に立ち返ったら
一気に救われた!
物語の内容はもちろん、この構成はすごい
ほかも、シンプルな文でありながら、これはあの風刺だろうなというものが多く、予想しながら読み進めるのもたのしかった