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社員2500人規模の会社で、eSports部を立ち上げたときの話。

まずはそれとなりに、自分の背景を。今年で35歳。21歳新卒で就職して(海外大卒)、早14年。ゲームが大好きおじさん。下手だけど大好き。なんのゲームしようかなぁと考えて、ゲームせずに週末が終わってしまうような生活。これでもディレクターという役職を頂いているIT企業の社員です。
ウェブ系のエンジニアで飯食ってきました。

会社の規模は、社員が2500人ぐらいで、売上高650億円ぐらいのIT企業です。クラブ活動としては、従来からフットサルとか、野球とか、バスケットボールが盛んで、釣り部なんてのもあります。
そんな中、「eSports部をたちあげる」なんて誰も思わないであろう隙に俺が立ち上げちゃえと思い、ちょうど1年前の2019年4月に立ち上げることができたというお話。

ディレクターという役柄、社長面談というのが年1回行われる(少ないな)ので、その際に直談判。
「最近eSportsがはやっていて、あの企業も、この企業もやっているからうちもやりましょうよ!」と伝えたところ、社長もよくわかってなかったけど、最近良く聞くねeSports!やっちゃいなよ!って感じだった。正直ちょろいなと思った。

と思ったのは束の間、立ち上げるには複数条件があることを知り(社長教えてよ。。)
それらを役員がチェックし、OKであれば承認されるとの事。
1つ目の条件は既に何名かのメンバーで活動している事
これは幸いに、数年前から会社名を使ってDiscordでチャンネルを立ち上げていたし、ほぼ日刊的に活動していたのでクリア。
次に趣意書の作成。立ち上げる理由や活動の目的を説明しろとの事。

なぜeSports部を立ち上げようと思ったか?
1. 世の中の「eSports人気の高まり」によるeSportsの認知度が高まっており、働き方改革の一つとして新しい社内文化の醸成や採用活動でのアピールにつなげる。
2. eSportsを通じて、社内での世代や組織の壁を超えた交流の活性化及び機会を増やす。
3. eSportsを通じて、他社との交流機会を増やし、新しいビジネスチャンスを生み出す。

本音と建て前とはよくいったもの。
本音は単純に、会社オフィシャルにゲームをみんなで楽しむ環境を整備したかったに尽きる。みんなでゲームやりてぇよの想いがさいつよ。
ちなみに「eSports」という言葉は利用しただけです。
このeSportsブームを逆手に取ってやれと思った次第。だってゲーム部作っていいですか?でOKされるビジョンは見えない。
もちろん部活動のなかでeSportsのタイトルは採用しているけど、個人的にeSportsはスポーツだろうが、スポーツじゃなかろうが、ゲームであることに変わりはないので、eSportsという住み分けは全く考えてない。
ゲームが好きでeSportsに対して特に感情はもちあわせてない。わかるかな?この気持ち。

会社オフィシャルというのは、単純にゲーム=部活動だからいいね!という話ではなく、部費が会社から支給されるということ。
うちの場合は1年70万円ぐらい支給されるのだ!結構多くない?そりゃ部活として活動した方がメリットあるよ。
とはいえ、フットサルや、野球、サッカーのように練習場を予約する必要もなく、ゲームはお金のかからない部活。
もちろん、PCやゲーム機等は部費で購入することはできないので、個人の所有物を利用する必要があるでお金はかかっているっちゃぁかかっているか。
コンソールゲームの大会を行うときは、幸い大きめのセミナールームが会社にあるので、そこをかりている。電気を消して、画面はプロジェクターで映す。
音響設備もしっかりしているので、安価に大迫力な会場が設営できる。超いい。

では何にお金を使っているか?部員で大会を開くときに、eSportsカフェを貸し切るときに使っている。
これはPCゲームにかぎるはなしだけど、うちの部員はPCゲーマーが多いので20台のPCを貸し切って同じ空気を吸いながらワイワイゲームをするのは楽しい。大会も何度か開催し、しっかりと活動はしている。今や35人ぐらいの部員が居る結構規模の大きい部活にまで成長した。

そんな中、eSports部を立ち上げて分かったことがある。
半数以上の部員が1年目~2年目の若い社員で構成されていることである。
2019年の4月に立ち上げて、どこでその情報を聞いたかわからないが、新入社員から入りたいです!のラブコールを多く頂き、
おじさんなのに若者に囲まれてゲームをするという、なんとも若返りそうな体験をしている。
そもそも海外生活が長かったこともあり、新人に対して超フランクに接している。敬語使わんでいいよ!とも伝えている(周りにえらい人が居たりするときは気を付けて。みんなの評価だ下がる可能性があるよ。住みづらい日本くそだね!と伝えてます。)

上の趣意書でも書いた「社内での世代や組織の壁を超えた交流の活性化」がすんなりと達成できたわけだ。
大学時代にLoLとかFortniteとか、PUBGやらなんやらやってきた子たちが結構いるみたいで、若い人たちとの接点があまりない人や、接し方が分からない人達にはおすすめ。だってゲームの世界では1プレイヤー。上下関係なんてないぜ。しかも若い子たちはゲームがうまい。逆に先生としてあがめてもいいくらいだ。
最近では内定者からメールが届く次第。入社したらeSports部に入りたいです。どうやれば入れますか?
かわいいなおい。Discord招待するから、Todayから君もメンバーや!

なんだかんだで活動してきて1年がたったので、書き記したかった。
メンバーが多いと大変なことも色々あったし、活動の内容も試行錯誤してきたので、それはまた別の機会に書くことにしよう。
皆さんGLHF!

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