#6 わたしとコーヒー
わたしはコーヒーが好きです。
でも、どうして好きなんだろう?
考えたことがなかった。
わたしがコーヒーを飲みはじめたのは、高校生の頃でした。
高校生になってから、睡眠時間が減り、授業中に寝てしまうことが増えたので、カフェイン摂らないと!!と思ったのがきっかけ。
当時は、自販機に売っている缶コーヒー(微糖)ばかり飲んでいました。
美味しくないな〜と思いながら、、、
ただ、眠気が覚めればそれで良かったので。
大学でもそんな感じで、眠くならないように飲む、お守りみたいな存在。
でも、いつからだろう、わたしがこんなにコーヒーが好きになったのは。
大学生の頃から、カフェでのアルバイトに憧れがあったのだけれど、昼間に働く時間があまりなかったので、なんとなく断念していたんですよね。
だから、大学院の2年間で、カフェバイトしてやるぞ!と思った2020年の初め。
とりあえず、自分の足で探そう、と、好きな街のカフェを巡りはじめました。
そこで飲んだコーヒーが、わたしをコーヒー好きにさせたのかもしれません。
コーヒーの美味しさだけではなくて、「コーヒーを買う」という行為が魅力的でした。
その行為の中に、人と人との交流があり、コーヒーというよりも、何か、「人の温かみ」のようなものを受け取った気持ちがしたのです。
わたし、温かいお茶があまり好きではなくて(喉にカッとくる感じがして…)日頃温かい飲み物を飲む習慣がなかったので、
温かいコーヒーを飲んだ時、心が落ち着くような、ほっとするような、そんな感覚を覚えました。
コーヒー最高じゃん、、?と気づいたのね。
世の中の状況的に、新規のアルバイトを雇ってくれるお店はなかなか見つからず、カフェでのアルバイトができるようになったのは6月でした。
そこでも、すぐにコーヒーを淹れさせてもらえるわけではなく、ホールやキッチンを覚える日々、、
やっと9月あたりからコーヒーに手をつけはじめ、今はエスプレッソの練習中です。
この先にラテアートが待っています、、
コーヒーを作る側になると、美味しいコーヒーを作るための細かい技術がたくさんあることを知りました。
天気や、焙煎から経った日数によって豆の状態が変わるので、それを見て淹れ方を変えるなんて、知らなかった、、
何気なく飲んでいたコーヒーが、途端に愛おしくなりました。
一杯のコーヒーに、バリスタさんの想いや、人の温もりが詰まっていることを実感しました。
わたしは、コーヒーの知識は全然無いけれど、「コーヒーが繋いでくれるもの」に惹かれています。
駅に併設されるようなチェーン店ではなく、わざわざ独立した環境にあるカフェに出向いてコーヒーを飲む。
そこにあるのは、穏やかな気持ちだと思うのです。
コーヒーを飲む時間を大切にしたいという気持ちだと思うのです。
だから、自分が淹れる時は丁寧に淹れるし、ほっと一息ついてほしいな、という想いで淹れます。
きっと、わたしがよく行くお店のバリスタさんも、そんな気持ちで淹れてくれているのだろうな、と思うので
大切に飲みます。
一杯のコーヒーで、ここまで奥深く考える人なんて居ないのかもしれないけれど、、
わたしはおばあちゃんになってもこんな気持ちでコーヒーを飲んでいたいので、ここに記録しておきます。
2020.12.6