日本の美術が面白い!わあ!こんな楽しみ方があるのかあ!「香り」という美しさを愛でる

画像1 十一面観音菩薩立像 7世紀 稀少材とされる白檀(びゃくだん)という香木を使い作られた仏像。着衣や装身具にいたるまで全身を一材から彫出す、檀像(だんぞう)を代表する優品。飛鳥時代の仏像は銅像が多いのですが天平時代時代の前半には中国からこのような檀像がもたらされ日本では檀木によく似た榧(かや)材の仏像が造られるようになります。この像は日本における檀像表現の手本ともなりました。平安時代に入り木造に適した檜材が注目されその後は檜の仏像が大半を占めるようになります。白檀の香りは今もするのかなあ。東京国立博物館蔵
画像2 聞香(もんこう)伊東深水 1950年 この作品から聞香という言葉も文化も初めて知りました!室町期に成立した文化なのだとか。茶道のように決まった作法があり、この作品はそんな場面を描いています。女性たちの服装や髪型、しぐさなどからいろいろなことが想像され面白い!現代風の女性がこの作品にインパクトを与えていると感じますが、日本画材で描かれていることで「聞香」の文化の柔らかな美しさの中に強さを感じるような表現になっているように感じます。「聞香」という文化そのものが美しく興味深い!東京国立近代美術館蔵

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