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「明日もまたここに来たい!」子どもたちと何度も叫んだ香川県と直島の旅①

香川県に行って、うどんが食べたい!
香川県に行きたい理由はとにかくそれだけでした。
大学生の娘と私だけで盛り上がっていました。

村上春樹さんのエッセイ「讃岐・超ディープうどん紀行」をずっと前に読んだ時、香川県にはこんなお店があるんだ!ってすごくびっくりして。
その時から、この本に書いてあるお店に是非行ってみたいとずっと思っていたのです。

安西水丸さんのイラスト付きで香川県のうどん紀行が紹介されています。とても衝撃的な(面白くて)内容でした!

以前勤めていた会社でお世話になった上司Aさんが香川県出身と知り、香川県に行ってみたいことを夢中になって話した時「でもそういう場所は車が無いとなかなか動けないよー」といわれたことがありました。
私も娘も無免許。まさに行きたいところは車を必要とするような場所だったため、やっぱりそうだよねえとガイドブックを手に入れながらも香川行きを諦めておりました。

今年の8月から留学していた娘が、11月くらいに大喜びで電話をしてきました。
インターンの志望申請していたチェコの企業から連絡があったというのです。そのため2月からの予定が変更になり、その準備も含め帰国となりました。
私は予定外に一時帰国する娘と日本で年末年始を迎えられることがとても嬉しく、なぜかこの機会にずっと行きたかった香川県にも一緒に行けたらなあと思いついたのです。
そんな話を次男にしてみると「僕も行きたい!」と運転手をかってでてくれたため、レンタカーを借りてまわれるね!と盛り上がり香川県行きがおもいがけず急遽浮上!
憧れの香川県の旅が実現したのでした。


行けることになったら欲が出て。
うどんだけでなくせっかくだからいろいろまわりたい!と俄然はりきりだしました。
私は早速ガイドブック片手にどこへいこうか考えました。

今回の旅で大変お世話になったガイドブック。最初に「行こう行こう!」と盛り上がった2021年に購入したもの。何も知識なくこのガイドブックを眺めているだけでは目に飛び込んでこない情報も、このガイドブックとはちがうルートで仕入れた情報で行きたい場所を決めてから改めてこのガイドブックで確認すると必ず載っていて驚きました。つまりは、このガイドブックはかなり細かなことまで載っている!ということ!そして私がいかに「見たいところしか見ていない」のかということを思い知らされました。


最初はもともと知っているような知識をもとに、金比羅山、猪熊弦一郎、イサムノグチ、小豆島などと考え予定を組んでいきましたが、調べていくうちに香川県の面白いことをどんどん知ることとなります。
行ってみたいところがたくさん出てきてしまいました。

「建築王国」香川県

一番驚いたのは「建築」でした。
香川県にはすばらしい建築がたくさんあるんだ!ということを知ったのです。

はじめに知った建築は香川県庁舎東館でした。
私には建築家の知識はほとんどありませんが、この建物を設計した「丹下健三」の名前は知っていました。
丹下健三氏は東京都庁舎の建築も手掛けた人物です。
また、氏が設計した「東京カテドラル聖マリア大聖堂」が私は以前から大好きな建築だったため、香川県庁舎のことを知った時、あの丹下健三氏がこの建物も建てられたのかあ!と大変驚きました。
是非見てみたい!と思いました。

建築のことで知識を増やしていけたのはこの3冊でした。ユニクロの「Life Wear」最新号でもたまたま香川県についてのミニ特集があり、行ってみたいところばかりでした。

また、LIXILという企業のオンライン冊子で大変興味深い建築がたくさん紹介されていました。

https://www.biz-lixil.com/column/pic/lixileye/no022/LIXILeye_no022_01.pdf

これらを読めば読むほど実際に見てみたくなり、地図を片手に場所を確認。予定に入れていきました。

香川県でしか採れない庵治石あじいし

庵治石あじいしという石のことも面白いと思いました。
高松市東部にある庵治町と牟礼町という場所でのみ産出される花崗岩で「花崗岩のダイヤモンド」とも呼ばれているのだそうです。

庵治石は磨くほどに輝きを増す、細かい粒子の花崗閃緑岩(かこうせんりょくがん)です。平安時代には京都の石清水八幡宮の再建にも使用されたり高松城にも使用されたという記録が残っています。またイサムノグチもこの石の美しさに魅かれ、多くの作品にこの石を用いました。この写真はお店の中でペーパーウエイトとして使われていた庵治石です。


墓石などに利用されていると言えば「あああのつやつやの石!」とお分かりになる方も多いのではないでしょうか。
庵治石あじいし」という漢字も読み方も初めて見るもので、その名前からして興味が湧きました。

いろいろ調べているうちに、香川県には「石の民俗資料館」という場所があることを知りました。

そこで庵治石をピカピカに磨くというワークショップがあることを知り「絶対やりたい!庵治石欲しい!」と思いすぐに計画に入れました。

旅の計画が整ってきた頃合いで娘にこの石磨きのことを嬉しそうに伝えると「石磨き?」とたいそう驚きながらもお母さんらしいっとククッと笑う娘は正直あまり気乗りしない気持ちもあったことでしょう。「120分かあ。どこかの予定を削らないと無理だね、絶対」と困ったように笑いました。
確かに2時間って大きいな。言われないと気づかない私(笑)

しかしその後サイトをよくよくみると2024年の12月は臨時休館中なのだと気づき愕然としました。どうしてもあきらめきれず当館に電話したり香川県の他の場所でやっていないか観光局に問い合わせたりしたのですが定期的にやっているところはないとのこと。「休館しているみたいなんだよー。石磨きできなかった」としょんぼりして娘にも話すと「よかった!これでお母さんもあきらめがつくね?ね?」とホッとした笑顔で諭されました(苦笑)

庵治石でできた工芸品というよりは石そのものが欲しくて、この庵治石そのままでペーパーウエイトになるような石があったら買いたいなどと思っていましたが現地では花器やブックエンドなど高価なものしか出会えず今回は庵治石を手に入れることはできませんでした。
ワークショップの件は本当に残念でなりません。今でも、手のひらにのるくらいで手頃な値段の庵治石が欲しいなあと思ってしまいます。(この石は大変高価なため手頃な値段というのがまた難しく…だから700円と記載のある、このワークショップは本当に魅力的でした。)

おいしいものがいっぱい!食べたいものがいっぱい!

また、うどんだけでなく香川県にはおいしいものがたくさんあることを知りました。
今回の旅のことはAさんにもLINEで「香川とうとう行きますー!」と伝えていました。Aさんに以前いただいたことのある「観音寺」というお菓子もとてもおいしかったなあと思い出し、今回はその商品の本店も行きたいと伝えると「それならその近くにある鳥坂まんじゅうもおすすめだよー」と教えてくれました。「オリーブハマチ」や「骨付き鳥」なども美味しいから是非とのこと!子どもたちにも話すと「食べよう食べよう!」と盛り上がりました。

また、noteにて「牡蠣小屋」のことも知り、牡蠣好きの私はわあ!と思いました。

kazu8492さんの記事を読むとワクワクしました。
牡蠣の殻を自分で割って食べるというのも楽しそうで子どもたちと是非一緒に体験したい!絶対に行きたい!と思いました。
しかし!娘が「牡蠣苦手ー」のまさかの拒否!
がーん!
次男は貝類が大好きで牡蠣も大好物のため、残念がっていましたが、でも苦手な人がいての来店は無理だなあと泣く泣く断念。
でもいつか行ってみたいなあ!

瀬戸内海に浮かぶ島々

香川県にはたくさんの島があります。
今回島はどこへいこうかとても迷いました。
瀬戸内海を渡るという行為も魅力的で是非フェリーにも乗りたく、
どの島もそれぞれ行ってみたいところがありましたがフェリーの時間なども考えるといくつもは回れず、私の計画では一つの島だけでもそんなに滞在時間がとれないことがわかってきました。

結局直島に行くことになるのですが、
この島に行って本当によかった!
いや、行って良かったどころか、
あまりに短い時間の滞在だったことに今でも毎日後悔しています。

直島はアートの島ということは知っていました。
でも私は現代美術は以前からあまり得意ではなく、美術の中でも興味が持てない分野でした。興味がもてないからあまり見ない、見ないからどんどん離れて行く。結局ははずかしながら、勉強不足だったという訳なのです。

それに、現代美術と直島という結びつきがどこか「無理矢理」な気がして、どうして直島なんだろう?という思いが常につきまとっていました。
そこで、今回行くからにはそのあたりを少しでも理解して行きたいと考え書籍を探したところ「直島誕生」という秋元雄史さんの本と出逢いました。

この本で直島が今のようになっていった過程がとても良く理解できます。また「日本的なもの」について改めて考えさせられ、この島だけでなく香川県という地の存在について気づかされることが多くありました。

直島についてはまた後ほど詳しく記載してみたいと思います。

香川県には温泉もいっぱい!

「温泉も行きたいなあ」と娘が言いました。
香川県にも温泉ってあるのかな?
調べてみるとあるのかなどころではなく、香川県にはたくさんの温泉があることを知ります。どこも興味深かったのですが、建築もみてみたい仏生山温泉に行こうと決めました。



ここに行きたいあそこも行ってみたいと子どもたちにも相談しながらようやく2泊3日の旅の予定がまとまりました。へえこんなところがあるんだねおもしろそう、いいねいいねと盛り上がりました。
かなり私好みの案になりました。
娘や息子は楽しめるかなあと少し心配ながらもだからといってどこも却下する気持ちにもなれず。
建築やアートに充実した計画内容となりました。

1日目 18時12分東京発(のぞみ)琴平のホテルに23時頃着
2日目 8時半レンタカーを借りる→うどん→仏生山温泉→海鮮食堂おくどさんレインボー店→パティスリーアラキ→不二ベーカリー→瀬戸内海歴史民俗資料館→鳥坂まんじゅう→白英堂本店→父母ケ浜→味鶴→レンタカーを返してホテルに戻る
3日目 6時半チェックアウト→7時12分ことでん(琴電琴平線)乗車→栗林公園駅下車栗林公園へ→花園亭(公園内)→掬月亭(公園内)→讃岐民芸館(公園内)→商工奨励館(公園内)→栗林庵(アンテナショップ)→香川県庁舎東館→高松赤十字病院→喫茶「城の眼」→フェリー12時40分直島へ→地中美術館予約14時45分→直島から岡山県宇野へ16時→宇野から岡山(宇野みなと線)→岡山から東京(のぞみ)21時57分着

もう、ぎゅうぎゅうの旅です。
全部回れるかなあ。
娘は少し怪訝そうな顔をして言いました。
「お母さん、当日ココ行けないってなってもガッカリしないでね。」
ああ、クギをさされてしまいました。
うんうん、そうだよね。と口では言いながら
絶対全部行きたい!と思っていました。
それに実は、
行けないどころか他にも、もし時間があったらまわりたいと現地でおねだりしようと思っていた場所もあったりして、そんなことここでは言えないなあなんて思っていました。
私の考えはとんでもない計画だったのです。


長い長い手記となります。
どうぞお時間のある方、おつきあいくださいませ。

さて一日目は18時の新幹線で。

今回の旅でちょっともったいなかったのは一日目が夜からの出発で香川県での活動はできなかったことでした。でも皆の予定をあわせると12月中には他に良い日がなく、思い立ったが吉日とばかり来月やそれ以上先にこの旅を伸ばしたくない思いがあったためこの日にちで決行しました。
「でもさ、夜ごはんの駅弁買って新幹線乗るのも楽しみー!」と子どもたちがはしゃいでくれたため「そうだよね!」と満足な気持ちで一日目を楽しめました。

この日は仕事も1日休みをいただこうかとも思いましたが、15時まで大学の授業のある次男にあわせて私も午前中仕事を入れ17時くらいに東京駅で合流しました。
東京から新幹線で岡山駅。そこからJR瀬戸大橋線 南風にのり「琴平」へ。
この「琴平」を拠点にしたのも、最初「こんぴらさん」のお参りには絶対に行こうと思っていたからでした。なので最初に宿を決めて予約をしてしまったのですが、その後まわりたいところがぞくぞくと出て、かなり時間を要する「こんぴらさんのお参り」は残念だけど今回はよそうとなったのです。最初からそういう流れだったら高松市内に泊まり、もう少し動きも楽なこともあったかもしれなかったのですが、「琴平」に泊まったことで高松市内とは違う香川県の風景もみることができたし、「ことでん」という市内のローカル線にも乗ることが出来たため、それもよかったよねとこどもたちとも話しました。
結果オーライです。


さて東京駅にて駅弁を購入し乗車!
新幹線、何十年ぶりだろう!

東京駅には駅弁だけでなくたくさんのお弁当が売っていてとても魅力的なものも多く、迷いました。
おいしそうなサンドイッチも買ってしまいました。
入れ物もかわいい!カニもたくさん入っていました!
このお弁当はあたためることができるもの。かなりホカホカに!牡蠣もたくさん!とてもおいしかったです!

新幹線で岡山駅に到着後21時39分発JR瀬戸大橋線特急南風27号乗り換えました。わあ!高知行きのアンパンマン号!
高知にも行ってみたいなあ!

22時33分着きました!琴平駅!

駅にはだあれもいませんでした。駅員さんすらいないため切符は箱の中に。ライトアップされた駅は幻想的でステキでした。駅前の地面にはスタンプ状のライトが映し出され。わあーすごい!


今回泊まったホテル。
ビジネスホテルにしました。

最初ステキな老舗旅館なども考えましたが、食べてみたいものがいろいろでてきてしまい、町で外食したら旅館や高級ホテルのステキな豪華料理が食べられなくなってしまう!もったいない!と思ってしまいました。

このビジネスホテルはとてもステキでした。
熱ーいお湯の大浴場もありましたし、お部屋も広くてスタイリッシュなデザイン!そしてとても清潔でした!
子どもたちも大変喜んでいました。

次男と明日の打ち合わせをして24時くらいに床につきました。


2日目はレンタカーで香川県を巡ります

予約済みのレンタカーを朝8時半に取りに行きました。
薄いベージュ色の小さな車でした。
早速夫にもラインで写真を送ると「うどん色だね!」なんてコメントが。
こどもたちともほんとだー!と笑いました。

今日は朝からうどん屋さんをまわります。
ワクワク!

まずは「なかむらうどん」さんへ!
9時の開店と同時くらいに来店しました。

村上春樹さんのお店では「ディープ中最ディープ」なんて書かれていましたがもう26年も前のエッセイなのでいろいろなことが違っていて、もちろんネギもタッパーにたくさん用意されていて(笑)ショウガもすったものが用意されていました。うどん玉もゆがいてくれました。ちょっとゆがいてみたかったなあと娘にも話したら「私たちの後から来た人たちは汁の温かいうどんを頼んでいて、その人たちにはお店の人が自分で湯掻いてくださいって言ってたよ。その人たちは自分でやっていたよ。」とのこと。え?そうなんだ!かけうどんは自分でうどんゆでるのかあ。

噂通りの味の素をみつけ、是非とも!と思い挑戦しました。うん、おいしい!このお店は「しょうゆ」といってもだししょうゆのような感じで、お刺身に使うしょうゆということではありませんでした。練わさびもつかってみればよかったなあ!
外の通路に用意されていたつゆ。「かけうどん」もよかったなあ!と思いました。今考えるとここで2玉くらいいけたので「かけ」と「しょうゆ」とどちらも食べればよかったのに、この時はこのあとにまだうどん屋さんめぐるからなどと思って少なめに食べてしまいました。かなりの後悔です。
冷たい「しょうゆうどん」これがもう絶品で!こしのあるつるつるなめらかなうどん!こどもたちもおいしいおいしいと感動していました。
どうもあとで他のうどんが食べられなくなったらとこの時は慎重になりすぎてひかえめにひかえめにと思ってしまっていましたがずらりとならんだてんぷらをみて「たべたいね!」と一人一つずつセレクト。Aさんが言っていた高野豆腐の天ぷらを見つけた時は「うわ!絶対コレ!」と迷わずゲットしました。甘い高野豆腐がサクサクの衣に包まれて絶品でした!家でもやってみたいです!次男は昆布が好きなのですが、「昆布の天ぷらなんてある!」と喜んでいました。これまた絶品!
12月でしたがそんなに寒くなくて外で食べようと決めました。晴れた気持ちの良い、少しひんやりとした空気の中で朝のうどん。素敵な店内にもうっとり。ああ本当にとてもおいしかったです!



次に向かったのは小縣家おがたやさんです。

ここは外にねこちゃんがとっても多くて。それにとても人懐こくてかわいいのでした。

うわさどおり、大根を自分でおろします。

おでんも!あまいおみそをつけていただきます!おいしい!
大根おろしたっぷりです!とても辛い大根で、しかも七味もかけてしまったのでかなり辛くなってしまいました。だけどとてもおいしい!すだちもすごくいいんです!辛味餅を思い出しました。ここでも冷のしょうゆうどんにしました。ここでのしょうゆは普通のしょうゆの色でしたが、私たちがいつも使っているものよりは少し甘めだったかな?


最初の予定ではうどん屋さんは2件だったのですが、全然まだいけるね、と次に向かう「仏生山温泉」に行く道の途中にある「山越うどん」さんにも行ってみることに!

わあ!ここもなんだかとても風情のあるお店の入口です。ワクワク!

曲がって店内に入りそうになると、「ここじゃなくてもっと先に進んでー!」とばかり、入口の指示がいたるところにしっかりと書かれていました。きっといつもすごい混むから、お客さんが途中の通路からお店に入ってきて混乱してしまわないようにされているんだろうなあ。

どれもおいしそう!珍しい「じゃがいも」をセレクトしてみました。少し甘辛煮されたやさしいお味のじゃがいもがまるごと揚げられていました。ん?みんな同じぐらいの大きさだしつぶして丸めたものかな?とにかくとてもおいしかった!
ガイドブックの「ことりっぷ」には「釜揚げ麺に生卵をからめ、特製のだし醤油をかけた釜玉の発祥店」との記載があり、まさしくそれをいただきました!おいしーい!あたたかいうどんだからか先ほどいただいてきた冷たいうどんよりもやわらかく感じました。外に設置されたカウンター席がまた素敵でした!

立て続けに3店行って小ながらもうどん玉3いただきましたが全く飽きず!まだまだいけたかも!本当にどこもおいしかったです!大満足!
行列覚悟で行きましたがどこも朝一でお邪魔したためかすぐに食べることが出来たのもよかったなあ!でも夏休みなんかはもう朝からすごいのかもねーと子どもたちとも話しました。


さて次にむかったのは温泉です。
仏生山ぶっしょうさん温泉というところで、
ここは源泉かけ流しなのだそうです!

設計事務所岡昇平設計(2005年)設計者の父が掘り当て、設計者自身が運営する温泉入浴施設。別棟に客室があり宿泊可能。中庭を中心に回遊する露天風呂となっている(冊子LIXIL eyeより)
スタイリッシュなデザインの建築もみたくて訪れました。

「源泉かけ流し」という言葉はたくまるさんのnoteで初めて知りました!この仏生山温泉のことを知った時、あのたくまるさんが書いておられた「源泉かけ流し」だ!と思い、ここに行きたい!と思いました。

たくまるさんが行かれたところはそこに向かわれている道中も含めて本当に本格的なところで魅力的なnoteでした!

この仏生山温泉の成分などはこの写真の記載のようなんですが。
温泉全然詳しくなくてわからない・・・
でも「源泉かけ流し」っていう言葉がすごくワクワクしてしまいます!

保湿効果の高い「美人の湯」なのだとか!
建築もモダンですが店内もとても素敵です。
古本が売っていたりオリジナルの衣服や食べ物なども販売しています。その展示のしかたもとてもすてき!お風呂の中はもちろん撮影できませんでしたが、とても素敵なお風呂でした!

実は娘はタトゥーをいくつかしていて、温泉ダメなんじゃない?と話していました。事前に電話をして問い合わせてみるとワンポイントでしたらシールなどで隠してもらえば可能とのこと。シールも販売していますと教えてくださいました。よかった!

2回程テレビでみた番組で「タオルにお店の名前が入っているかどうか」というのを確かめながらあらゆる温泉を巡るという番組がありました。その影響もあってついタオルに名前がはいってるかなあとこどもたちともワイワイ。ここには何も持たずに来たためタオルを購入しました。このデザインすてきだなあ。

また、この仏生山は「仏生山町ぐるみ旅館」という取り組みをしていることを知りました。その時はもうすでに宿を予約した後だったため今回は琴平に泊まるという選択をしましたが、この事業を利用してみるのも面白そうだったなあと思いました。


このことについて書かれていた、とても興味深いnote記事を読ませていただきました。仏生山温泉ができるまでのことも詳しく知ることが出来ました。


また、このお風呂に入った後近くに雑貨のお店があるみたいだよと次男が言い「行ってみたい!」と探してみることにしました。

このお店にはとてもおもしろいものがたくさんありました。
ポップなものも多く、東京の、しかもちょっとこだわったお店にあるような商品がたくさんあるー!というような印象でした。
こどもたちとも「すごい、こんなものが売ってるー!」と驚きました。
店主の方は化石などにもとても詳しく、興味深いお話をいろいろお聞きしました。私は以前からアンモナイトに興味があったのですが、磨き方やその過程で色や見た目がどんどん変わっていくことを知りました。面白いなあ!

ことでん(高松琴平電気鉄道)グッズがいろいろありました!
「お兄ちゃんが小さい時にここにきたらこれ全部欲しがっただろうね」と娘が言うように(長男は幼いころ小鉄だったのです)駅名の入ったワッペンやバッジがたくさんあり私もワクワクしてしまいました。
ことでんの形をしたペンケースが気になりましたが買わずにお店をでてしまい、帰り道で「あれやっぱり欲しかったね」と娘と後悔しました。

このお店の他にも、この温泉を中心にカフェが点在したり江戸時代の商家や町屋が並ぶ風景も広がり、これからもますます魅力的になっていく進化中の街でした。




さて体もあたたまり気持ちよくなって、次男が眠くなってないか何度も確認したりしながら笑 車に乗り込みます。次の予定地に出発!
見てみたい2つの建築に向かいます。

長田慶太設計(2011年)この建物を計画した当時はこの辺りには水田が広がっていたそうです。「風景のなかにあっては小さな山、人にとっては小屋のような存在」として、大屋根を杉皮で覆った特徴的な外観にしたのだそう。(冊子LIXIL eyeより)

この建築を写真で見た時、かわいらしい特徴に心惹かれ是非実際に見てみたいと思いました。現地に着いた時遠くからでもこの建物が確認でき嬉しくなりました。こどもたちと「かわいいー」と言いながら皆で店内へ。おいしそうな洋菓子がたくさん並んでいました。イートインできるスペースはなく、売り場と厨房が。息子が「このパイが食べたい」娘が「プリンが食べたい」と言い、私もパイを買って車の中で食べました。サクサクで軽い口当たり!クリームもほどよい甘さでパイの生地と一緒に口の中で溶けるかのようでした。おいしいねー!と皆で感激しました。



次にむかったのはパン屋さんです。

長田慶太設計(2019年)祖父の代から続く製パン工房を住居兼店舗として建て替え。1階は店舗2階は住居となっている(冊子LIXIL eyeより)

こちらも先ほどの洋菓子店と同じ建築家のお仕事でした。
「不思議な形!」とこどもたちも驚きながらも「ステキ!」と外観をじっくりと眺めました。お店もステキー!早く入ってみようよ!と皆で足早に入口に向かいました。

たくさんのおいしそうなパンが並びます。外には食べられるスペースも。

たくさんの種類のパンがありました。
パンが大好きな私はうっとりとしばし眺めながら店内をまわります。
お値段も思っていたよりお手頃価格で驚きました。
個性的なパンも多くどれもおいしそう!えー!まようー!

これもとてもおいしかった!

見た目にかわいい、おもしろい、というパンも多く、お店の方々が楽しくつくられているような雰囲気を感じ、一緒にワクワクするような気持になりました。
こどもたちとそれぞれ食べたいパンを購入。また車の中で食べました。
息子がそのおいしさに「やば!」といいながら食べていました。

この時すでに14時半をまわっていたかと思います。
この後に「瀬戸内海歴史民俗資料館」に行く予定にしていましたが娘に驚かれます。
「え?これから?」

夕飯のお店を18時に予約していたのですが、その前に父母ヶ浜にいって夕暮れをみたいと言っていました。でもこの季節16時半にはもう暗くなっちゃうと娘に言われ、うんそうだなと皆で時間を逆算。
実は「瀬戸内海歴史民俗資料館」は昨日の夜次男と打ち合わせをした時「ここも行きたいんだけど・・行けるかなあ。」とおそるおそる話してみた場所でした。
次男はいつもあまり考えなしなんです。私に似て。(笑)
次男は「え?行けるよ。ここへ行く道海沿いだし僕も行ってみたい!いいね、ここも行こうよ」なんて言ってくれて「わあ!ほんと?ありがとー!」なんて喜んでいたんですが娘にばっさり「お母さん今からこんなとこ無理だよ!」と言われてしまいます。「父母ヶ浜も難しいくらい!だってこれからお菓子のお店も行きたいんでしょう?」そうなんです、和菓子の店に二つ行きたい。ええっでも父母ヶ浜も?どちらも行けないなんて!
「(夕飯のお店の)予約に間に合わなくなるよ」
そのあとレンタカーも返さなくてはいけません。

しかし私は「瀬戸内海歴史民俗資料館」の建築がみたく、外観だけでもよかったので、いちかばちか行ってもらおうかとも思ってしまいました。
次男の言っていた「海沿いの道」の景色も魅力的でした。でも次男に急がせて車を走らせるのも危ないし、ここは私だけの希望なのだし…とぐるぐると考えます。
自分を納得させ「うん、やめとく。」とようやく子どもたちに伝えました。

だけどそんなこんなで結局ここで時間をくい、父母ヶ浜での日没にも間に合わないとなりそちらもあきらめることに。大ショックでした!

でもここはもともと今日は満潮になる時間もなく、そんな時にここへ行ってもここの神秘的な風景はみれないのだろうなと思っていたため、すぐに思い直し、しかたないと諦められました。

「瀬戸内海歴史民俗資料館」への思いは少しひきずりながら予定していたお店に向かってもらいました。

Aさんに教えてもらったお饅頭のお店です。
しかし!まさかの売り切れ!わあーん残念!

このお店のすぐ近くにおなじく甘酒をつかった生地でつくられたおまんじゅうのお店があるらしい!とわかりそっちにいってみよう!となるのですが、次男が反対の方向へ車を走らせてしまい…(次男よ…苦笑)
次のお店に向かいます。

もうまっくら!外観も楽しみにしていたのですがもう良く見えませんでした

Aさんに一度いただいて食べたことのあったお菓子。とてもおいしかったので今回もお土産にしたいと思っていました。
本店が素敵だときいていたので是非行ってみたいと思っていました。

やっぱりとってもおいしかった!

でも本店までいかずともどこかで買えたかなとも思い、この和菓子のお店を2店あきらめたら「瀬戸内海歴史民俗資料館」には行けただろうか…と実はいつまでも考えてしまっていたのでした。口には出しませんでしたが…
でもやっぱり次男を急がせあわてさせてしまったろうしやめてよかった!と何度も思いなおし。

娘がしっかり者でよかったです。


楽しみにしていた「骨付鳥」を食べに予約していたお店にむかいました。

骨付鳥のお店は高松市や丸亀市に点在していたようでしたが、夕飯にと思っていたのでレンタカーの返す時間もあるため琴平に近い場所で探していました。そしてみつけた「味鶴」さんでした。

お店はたくさんのお客さんでいっぱいでした。予約しておいてよかったー!ここの看板メニューとされている讃岐コーチンの骨付鳥も注文してみました。おにぎりにたれをつけて食べるということもしてみたくて挑戦。白子のポン酢などもいただきどれもこれもとてもおいしかったです!
もっとゆっくりしたかったのですがレンタカーを返す時間も気になり、食べたら出発!という感じになってしまいました。


レンタカーは20時返却の約束。
帰りのナビを設定したら到着予定時間が19時58分と出たため皆でシーンとなってしまいました。
とにかく行こう行こう!

結局19時47分に到着してセーフ!
夜は車がもうほとんど走っておらず次男は少し飛ばしたのだと思います。

東京よりずっと道が暗かったようにも思いました。


noteでこんな記事をみつけました。

父母ヶ浜素敵ですよねー!こんな風景がみてみたかったのですが。
いつかまた行ってみたいなあ!


え?この旅行記まだ続くの?
続くんです(ぺこぺこ)
なが!

よろしければ是非是非②③もどうかお付き合いくださいませ!




















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