日本の美術が面白い!かな文字の美しさに改めて感動!紙の豪華さにも目を見張りますがその技術の高さにも驚きます。 53 もちもち 2024年11月1日 04:16 古今和歌集(元永本)下帖 平安時代 12世紀|三井高大氏寄贈 「本作品は日本最初の勅撰和歌集「古今和歌集」が書写された調度手本です。調度手本とは貴族間の贈答用につくられた鑑賞を目的とする本のことをいいます。「元永三年七月廿四日」とあることから「元永本」と呼ばれます(元永3年は1120年)。料紙(書き物をする際に用いる紙)には和製の唐紙に着色と具引き(貝の粉末を溶かした液を紙に塗ること)をほどごし、表には唐草・菱・亀甲などの型文様を雲母ですり出し、裏には金銀の砂子や切箔・野毛などをまいています。 筆者は三蹟の一人藤原行成の曾孫である定家(1077~1119)と推定されており、流麗な筆遣いと文字の配置が料紙の装飾と調和しています。 「古今和歌集』は延喜5年(905)醍醐天皇の命により編纂がはじまり、多くの写本が伝わります。その中でこの「元永本」は、『古今和歌集』全20巻が揃う日本最古の写本であり、国文学においても大変貴重です。江戸時代、尾張徳川家、そして加賀前田家のもとを経て、昭和45年(1970)に東京国立博物館の所蔵となりました。昭和27年(1952)国宝指定 」 いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #東京国立博物館 #国宝 #日本美術 #古今和歌集 #藤原 53