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山開き 東京23区に73か所!すべての富士塚をめぐる挑戦 [18]下谷坂本富士(小野照崎神社)

いよいよ2023年富士山山開きでございます!

こういう時にしか登れない富士塚がありまして、その一つの下谷坂本富士というところに今回はお邪魔してまいりました。

小野照崎神社さんのホームページはいつも活気があり、
デザインもステキ!

詳しく情報がでているため、
是非行ってみたいと前々から思っておりました。
今年は7月1日が土曜日でしたが、親戚の事で用事が入っていたため、6月30日に有給休暇をいただき、でかけてきました~!

JR山手線の鶯谷駅より徒歩7分。
比較的わかりやすい道でした。

今回、午後4時からの大祓式に参加させていただきました。
午前10時からの開山式には参加しなかったのです。
式典はうちわでされるもので、わたしのような一般のものはみれないのかなと勝手に考えてしまって・・・。

でも、「ご近所富士山の『謎』」(有坂蓉子著)の本をみたら、貴重な式典の様子の写真があり、地域の方もみなご一緒に富士塚に登られていて、ああ、行けばよかった~と、後悔しました。
来年は是非朝からお邪魔したいです!

ホームページと境内も同じく活気に満ちておりました。
御朱印をいただくための列がもうすでに長蛇の列!

わたしの後ろに並んだ方が
「ちょっとフラッと寄ったんですけど、今日すごいですね!」とおっしゃるので、「富士塚をめぐっていらっしゃるんですか?」ときいてみたら、「御朱印を集めているんです。ここは毎月変わるから毎月来ていて」と教えてくださいました。
毎月変わるんですかあ!
御朱印も活気がある!

ほんとだー。いろいろあるしかわいいー。
現代っぽいー。

さて、富士山のお山開きですが、
本家では登山ルートによって時期が異なるようです。
山梨県側(吉田口)から登る場合は7月1日頃、静岡県側(富士宮口、須走口、御殿場口)から登る場合は7月10日頃なのだそう。
ちなみに山仕舞いはすべてのルート共通で9月10日頃とのこと。
富士山まで行ってお山開きに参加できたらステキ~とも思いますが、「富士塚」も十分魅力的なので今日はこんなイベントに参加できて本当にうれしいです。

本日「夏越の大祓式」(なごしのおおはらえ)というものもあるとのことで、憧れの茅の輪の本物がみれる!と、とても楽しみにしていました。

巫女さんたちも皆さんとってもすてきなんです
かたしろというものがありました。

さて、この「大祓式(おおはらえしき)」とは何かというと・・・

大祓式は半年に一度、無病息災を祈る「祓の神事」です。一年を半期に分け、毎年6月30日と12月31日の年に2回、心身のけがれ(穢れ)や、災厄の原因となるツミ(過ち)を祓い清め、残る半期の無病息災を祈ります。

小野照崎神社パンフレットより


形代は人の形をした白い紙で、そこに名前と生年月日を書いて身体の気になる部分を「形代」でなでてケガレを遷します。そして「形代」に3回息をふきかけ内側のケガレを移します。
この「形代」を初穂料と一緒に形代箱に納めたり巫女さんにお渡ししたりしている人がたくさんいました。

皆さんで声を出して読みました

本当にすごいにぎわっていて、カメラをむけるといろんな方が写ってしまい、あわあわしたまま、うまく写真もとれず。

なんだかもっと予習してくるんだったなあと後悔しました。

また、この日は雨が降ったりやんだりしていたため、
富士塚もすべりやすくなっているなあとちょっと不安になっていました。

ああ!浅間神社ですねー!
お猿さんがいますね。このお猿さんは門のところに対になっていました
わあー高いなあ!大きいなあ!
天命2年(1782)に築かれた富士塚だそうです。
白い紙は「切麻散米」(きりぬささんまい)の紙吹雪を行ったあとです

1合目から10合目まで記されていて「南無妙法」と書かれた石碑や修験道の開祖である役行者の像もあります


この富士塚は360度すべてが富士の溶岩席でつくられたものだそうです。
いままでみてきた富士塚の中には「一部のみ溶岩」というものも多かったため、改めてこの下谷坂本富士のすごさにほれぼれとし、みあげてしまいました。

江戸から富士山までは140㎞。溶岩はどのように持ち帰ってきたのでしょうか。そんな疑問にこたえてくれるパンフレットが用意されていました。

富士山から大八車という大きな台車に溶岩を積み、港で船に積み替えて墨田川まで運びます。陸で溶岩を大八車に積みなおし、歩いて入谷まで運ぶのです。これを何十往復したことでしょう。
また、舗装もされていない道を馬にものれず駕篭(かご)にものれず、雪がふっている富士山も「かんじき」(雪道用のわらじ)をはいて歩きました。防寒具も藁であんだ「蓑」(みの)を巻いただけ。想像を絶する過酷な状況でした。

小野照崎神社「お山開き」パンフレットより

うわあ・・・大変ですねえ・・・


いつもは閉まっている門が開いていて、くぐる人達に声をかけてくださる神社の方。いろんな世代の方が登っていました。

この門がいつもはしまっているそうです

さてわたしも登ろうとお辞儀をしながら門をくぐり、少し登ったのですが・・・

なんだかちょっと滑りそう・・・

わたしとしたことが・・・ちょっと躊躇してしまいました。
今日は頂上まで登れず…
残念でした。

茅の輪くぐりもたくさんの人がならんでいて、
なんだか断念してしまい。
我ながらおつかれぎみかな~などと思いました。
(疲れを知らないわたしなのに!ああ、歳には勝てませんねえ)

でも富士塚さんにお会いできただけでも嬉しいです。


この日は午前中はすみだ北斎美術館に行ってまいりました。


「富士山といえば北斎でしょう!」と思って開催中の展示をしらべたら、こんないいことをやっていました!
わあい!おもしろそう!

日本画だけどアルファベットが似合うなあ!
北斎かっこいい!

なんとなんと!チケットを買ったらこのようなものをいただきまして

6月25日に来館者100万人を突破したとか!

わあ。こんな時に遭遇するなんて!嬉しいなあ!

富士山は2013年に世界文化遺産に登録されて、今年は10周年なのだそうです。

うーむ。だけど「富嶽三十六景」は北斎が70歳を過ぎてからの作品なんですよねー。
改めて驚いてしまいます。
エネルギッシュだなああ!
作品をみると、すっごい楽しそうに描いている感じがするし!
動きや構図が面白いしカッコいいなあー!

それに北斎は富士山だけでなく、日本の山やまをこんなにたくさん描いていたんだなあー
そしてその独創的な表現が面白くて美しい!
いつまでみていても飽きなくて、あっという間に3時間くらいたっていました。

今回の展示は前期と後期で入れ替えがあるとのこと。
また、興味深いトークセッションもあり、
会期中また行きたいなあ。


そうそう!小野照崎神社さんではおみくじも
ひいたんですよ!
これがまたかわいいんです!

まゆ玉みくじ!

こんなふうにしてまゆ玉にはいっているんですねえ



それに、七夕の笹がたくさんありまして。
「織姫・稲荷神社」というのがあるんです!戦後、縁結びの神様である織姫神社が合祀されたのだとか。いまでは恋愛と仕事を結ぶ、むすびの神様として深い信仰があるそうです。

短冊に願いをこめて・・・
こよりがまたいいですねえ!
御嶽神社もありました!
庚申塚もありました!

御朱印はこちらをいただきました!

真ん中に「富士」!

良き山開きを迎えられたことを有り難く思いながら、
今年の富士登山に行かれる皆様の無事と発展をお祈り申し上げます。

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