春よ来い🌸湯島天神の梅まつり
まだまだ寒い日が続きますが
時候の挨拶の書き出しに
春の文字が入るようになりました。
2月といえば湯島天神の梅まつりだなあとふとおもい、
出かけてまいりまいした。
湯島天満宮は東京都文京区湯島3丁目にあります。
旧称は湯島神社で、通称は湯島天神というそうです。
子どもの頃に住んでいたところから近い神社でしたので、毎年初詣に行っていましたが、結婚してからはほとんど行くこともなくなっていました。
梅まつりも久しぶりです。
思っていたよりずっとにぎやかで大盛況でした。
梅は五分咲きといったところでしょうか。
つぼみがはちきれんばかりにふくらんでいます。
今日はとても暖かかったので、まもなく次々とほころびだすでしょう。
この文京梅まつりは「文京花の5大まつり」のひとつとされています。(ちなみに5大まつりとは…「文京さくらまつり」「文京つつじまつり」「文京あじさいまつり」「文京菊まつり」「文京梅まつり」です)
開催中はイベントももりだくさん!
日没から午後8時までは「夜神梅」といったライトアップも催され、日中とはまたちがったおもむきを楽しめるとのことですよ!昭和31年から行われているお祭りだそうです。
ここはいわずとしれた学問の神様である菅原道真公をお祀りしているところです。絵馬もたくさんかけてあって、その量に圧倒されました。
皆さん良き結果でありますように!
ここで、せっかくですので
菅原道真公のことを改めて復習してみたいと思います。
当時華やかな出世人生でありながら、ねたまれたことで左遷され、悲劇の一生を終えたことから、死後の霊が雷神として祟ったりする説話もあるようです。学問の神様というくらいですから、とにかく勉強ができたお人とだけ思っていましたが、こんな晩年とは!
悲しくくやしかった最期であったことでしょう。
また、菅原道真公だけでなく、天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)という神様もまつられています。岩に隠れてしまった天照大神を救い出した力の強い神様で、開運、勝運の神様だそうです!
くじ運などもご利益があるそうですよ!
とてもいいお天気で久しぶりに風もないおだやかで暖かな日だったこともあるあのでしょう、お参りも屋台もイベントもたくさんの人!
受験生の皆さんにとっては、今はまだまだ大変な時期でしょうか。
「合格祈願をされて、合格されましたご報告にいらしたかたにはだるまの絵馬をご用意しています」というような放送がながれていました。
喜びにあふれてここを訪れている人もいることを考えたら自分のことのようにウキウキしてしまいました。
境内には石造りの牛が2頭いました。
自分の体の悪いところで、牛さんのその場所をなでると(たとえば腰とか花粉症の鼻とか・・・)そこが良くなるという言われがあるそうです。
「撫で牛」とよばれて信仰をあつめております。
菅原道真公は丑年にうまれ、丑年に亡くなられたそうです。
また、「菅家聖廟略伝」には、菅公自ら遺言され、「自分の遺骸を牛にのせて人にひかせずに、その牛の行くところにとどめよ」とあり、その牛は黙々と東に歩いて安楽寺四堂のほとりで動かなくなり、そこを御墓所と定めた、と書かれているそうです。
さて!梅をみてまいりましょう!
梅の種類は梅園の7,8割をしめる白梅の「白 加賀」を中心に、「月影」や早咲きの「冬至」。また、淡紅梅の「豊後(ぶんご)」、紅梅の「寒紅梅(かんこうばい)」、薄紅梅の「見驚(けんきょう)」など約20種類あるのだとか!梅ってそんなに種類があるんですね!
唐門にこんな紋様が!
左のお花の紋。こういうものを「梅鉢紋」というのだそうです
梅鉢紋には「梅花紋」と「梅鉢紋」の2種類があるそうです。
「梅鉢紋」というのは、家紋の中央(花のおしべのようなもの)が
太鼓をたたく時のバチのようにみえたことから、「梅鉢紋」と名付けられたとか。また「梅鉢紋」にもいろいろ種類があるのだそうです。
梅が好きな道真を思ってか、道真を表す紋として「梅鉢」が使用されるようになり、道真を祀った「太宰府天満宮」にも梅花紋が使用されています。
境内には梅もたくさん植えられているようです。
全国にある道真公を祀った神社ほとんどが梅の紋を使用しているとか。
この木の紋にあるものは「加賀梅鉢紋」というもので、中央のおしべが長く飛び出たような形になっています。
この家紋は豊臣秀吉の家臣で加賀百万石を成し遂げたことでも有名な前田利家が使用していたもの。前田利家は秀吉から「五七の桐」など格式高い家紋を下賜されていましたが、菅原道真の子孫と称していたため、道真ゆかりの「梅鉢紋」である、この「加賀梅鉢紋」だけを使用していたそうです。
このほかにも梅鉢紋を使っていた有名人として、平賀源内や山下清、岡本太郎などがいるようです。
道真公5歳のときに梅の花をみて詠んだ和歌です
うつくしや紅の色なる梅の花あこが顔にもつけたくぞある
また、太宰府に行かれる時、自宅の紅梅殿で詠まれたのは
東風(こち)吹かば匂いよこせよ梅の花主なしとして春を忘るな(東の風が吹いたら、わたしのところにその香りを届けてください。私がいなくなっても、春を忘れずに花を咲かせてください)
ちょっとせつない和歌ですね…
道真様、今年も美しく咲きましたね。
良き香りがそちらにも届いていらっしゃいますか
まだまだ梅の見ごろは続きますので
皆さまもよかったら春を愛でに、
どうぞおでかけくださいませ🌸