【美術展予告】生まれておいで、生きておいで「地上に存在することは、それ自体、祝福であるのか」内藤礼さん
興奮してしまった。
内藤礼さんの個展が今年、東京で、しかも上野であるなんて!
しかもそのあと銀座メゾンエルメスフォーラムに続き、またトーハクにもどるのだという。
内藤さんとの出会いは佐賀町エキジビットスペースで発表された「地上にひとつの場所を」でした。1991年だというのですから、私が22歳の時です。
でも、実は出会いといってもその展覧会には行けなかったのです。
SNSもない時代、なぜその展示を知ったのかも今ではさだかではありませんが、父の故郷である佐賀県と同じ佐賀という名の町にまずひかれたのを覚えています。そんな町が東京にあるんだと驚いて。
私は、今もですが佐賀県が大好きだったので、なんだかうれしくて。
そして内藤礼さんの展示。なにか写真で見たのだと思います。ちょっと「祈り」を感じるようなそのあたたかな光にくぎづけになりました。いままでみたことのないような「やさしい」展示でした。行きたいなあ!
でも、行けませんでした。
あ!終わってる!と気づき、
取り返しのつかないことをしたような気持ちになったことを覚えています。
このことはその後も何度も悔やむことがあって、
今回、あの「地上にひとつの場所を」は鑑賞者ひとりだけで観ることになっていた展示だったのだと知り、また心底悔やみました。
なんて貴重な体験を逃したのだろう、と。
今回は絶対に絶対に行く。行きます!
そしてそして内藤礼さんといってやはり一番の憧れというか行ってみたい観てみたい体験してみたい作品は香川県の美術館にあります。
美術館の建築は西沢立衛氏という建築家の作品で(この方も建築もまた興味深いため、いつかnoteで書いてみたいのですが)この建築を内部からのぞいた画像を初めて見た時、いままで感じたことがないような、なんていうか胸の中に風が通ったようなそれでいて気持ちの中の深いところで優しい気持ちをひきだされるような、加えてドキドキするような感動を覚えました。
画像だけでこんな気持ちになるのですから、この中に立ったらいったいどんな思いが抱けるのだろうか!
内藤礼さんの作品にすごく合っているのではないかなあと感じます。
内藤礼さんの作品は自然の水滴(雨など)を使っての展示のようです。
私は内藤礼さんの展示のタイトルにもいつも惹かれるのです。
今回のタイトルも、いいなあ。