健康保険任意継続と国民健康保険
妻は、今年の9月で70歳となりましたが、1月まで、通所介護で相談員として、働いていた。
退職時には、健康保険任意継続に加入しました。
私の、経験からでも、その方が良いだろう、と納得していた。国民健康保険は高いという、刷り込みもありました。
ところが、退職して、わずかな年金でしか、暮らしていないのに、働いているときと、同額の保険料を払うのは、きつくなったので、妻が全国健康保険協会に相談してみた。
すると、「区役所で保険料の比較査定をしてもらったら」という返答だった。
査定してもらった結果、国民健康保険のばあい、約2万円ほど減額になるということが分かったので、さっそく変更の手続きすることにした。
と、ここまでは良かったが、その手続きは、ネットではできないということなので、まずは、任意継続被保険者資格喪失届けを健康保険協会に提出し、その後、協会からの通知書が届くのを待つという、まどろっこしいものであった。
だから、直に、協会で手続きすると述べても、拒否された。役所のばあいは、本人確認のために、書類を本人が記述している住所に送付し、それを受けとってから手続きをしたという経験(住所変更手続きのときだったかな?)が何度もあったので、それだろうとは推測した。
資格喪失届けを、9月28日(木曜日)に速達で送ったが、通知書が届いたのが、11月7日だった。
協会の説明では、9月28日の時点では、すでに任意継続保険料の請求書を送付しているから、こうした手続きが必要というものだった。
だが、実際に、請求書が届いたのは、10月4日でした。ハテナです。いくら郵便物が遅いといっても、送り先が神戸で同市内に届くのに、外国郵便物並みにかかるのかいなという不信感がありました。
9月28日以前に送ったのではなくて、10月2日(月曜日)に送ったと考えるのが合理的だろう。
裏読みしてみるに、郵便制度を悪用して、故意に、通知を一月遅らせて、10月分を徴収したのか、と勘ぐりたいぐらいだ。
それはともかくとして、世の中は、ほとんどが電子化されて、ペーパレスの時代がかなり以前から始まっているが、今だに、郵便配達で、チンタラと承認作業を行っている組織には、時代遅れも甚だしいな、ということです。
通知書を区役所に提示すると、スムーズに手続きは終わり、11月から国民健康保険への切り替えが完了して、ヤレヤレでした。
それにしても、退職して年金だけで暮らしている者に対しても、膨大な健康保険料を課している、この国の税の徴収制度というものは、酷いものです。
なおかつ、国民から消費税を10%も、めしあげた上、法人税は下げ、防衛費は2倍も当然のようにして上げ、そして政治学者の白井聡氏が力説している「昔あったはずの年少扶養控除を削除したまま」にできるという統治者の鈍感さには、呆れるばかりです。