空海の名言
2024年6月2日に投稿した「般若心経」はにせもの? の記事以来、般若心経を唱え、写経することをルーチンとしています。ただ、どうしてもこの「にせもの?」にひっかかるものがある。それで、空海の最後の作品と推定されるもので、密教的解釈といえる『般若心経秘鍵』を読んでみて、つかえが取れた気がしています。
その中で、特に、気にいった空海の名言を一つ取り挙げます。
それは、「眼力が密教を見いだす」というものでした。
加藤精一氏による口語訳を記します。
空海は、自分の主張を密教とし、他の教えを顕教と呼んでいるのです。この二つのへだたりは、ひとえに、見る人の見方、眼力にかかっていることを示した名句であり、『般若心経秘鍵』の精神のすべてがこの句に凝結している、と加藤氏は述べており、その通りだと感じました。
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