![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142339188/rectangle_large_type_2_ab831883baa3dc0a1776406dc2610e41.png?width=1200)
再びシーズン10「ブラックリスト」について
先日、ブラックリストが始まりましたと投稿しましたが、エピソード18まできて,、残り4エピソードとなりました。
ファイナルシーズンなので、ゆっくり味わって視聴すると書いたものの、昨日は4エピソード分もまとめて観てしまった。
ヒーローのレッドは、ヒーロー役というよりヒール役に相応しい大悪党で、国際的な凶悪犯罪に関わり指名手配されていた。
しかし、レッドが、突如FBIに出頭し、自分が関わった凶悪犯罪事件の犯人の「ブラックリスト」の情報に基づき、免責と引き換えに事件解決に協力すると申し出たというのが、シーズン1からの設定です。
そんな悪党なのですが、時々人間味たっぷりの善人ぶりを演ずることがあります。エピソード18にそうしたシーンが描かれていた。
事情があって、レッドは、ヒロインのキーンを保護してきたのだが、キーンが死亡したために、その代わりとして、キーンの娘アグネスを、猫可愛がりしている。18はこの二人の心温まる関係性を最大限に描いたエピソードでした。
普通の人ならば、孫にあたる子どもを猫可愛がりするのは、当り前のこととして、スルーしても良い場面ではあるが、大悪党だけにねっとりとした人情話しとは、一味違ってくる。
対立する二つの家族の和平会談に仲介人としてレッドは同席するが、出席者が次々と倒れるという事態となる。
倒れた原因は、会談前の食事時に出された食品の皿にある物質(アドゥマーク)を塗り付けたからでした。
これは毒物ではないが、免疫システムに作用する物質で、アレルギー反応を誘発するので、その皿に接触した被害者は微量のアレルゲンでもショック症状を起こすというものであった。
これを塗るように指示した犯人は、思いもよらない人物だった。それをレッドは突き止めた後、すぐにその場から姿を消した。
それは、アグネスと約束していたバレエ発表会に出席するためだった。
解毒処置としては、24時間以後には体内から自然に排出されるというものであるが、以内であれば、何かを吸ったたけで、命を落とすという危険性があった。それにもかかわらず、レッドはアグネスの発表会に向かったのである。
キーンの死後、FBIの上司クーパーがアグネスの親代わりとして育ていたが、彼とレッドの会話にはほっこりとした。
レッドの家に忍び込んで、レッドの帰りを待っていたクーパーは、レッドが姿を見せると
クーパー:「おとなしくしていろ」
レッド:「アグネスの演技はよかったよ。君も行けばよかったのに」
クーパー:「私も観たかったが、何しろ、君を救おうと忙しかったからな。本人は無頓着なのに」
レッド:「私はアグネスに行くと約束していたんだ。だから命だって賭けるのだ」
クーパー:「君は、長年生きてきたのに、突然今になって運任せになったのか?」
レッド:「人生のこの時期を迎え、私はたくさんのいいものや美しいものの記憶が欲しいんだ」
クーパー:「それが、アグネスのバレエか」
レッド:「そうだ。命を懸けるのにこれほどふさわしいものはない」