ドラフト会議の結果、オリックスと阪神の2球団だけが単独で1位指名となる。
野球とラグビーファンとしては、今は谷間にはまったような気分です。
日本シリーズとラグビーワールドカップともに28日に開催されるので、それまで試合が何もないのです。
というわけで、気分は宙ぶらりんな感じで、落ち着かない。両スポーツ共に、終わってしまえば、それはそれで、諦めがついて、落着くはずですが。
プロ野球のイベントとしては、今日はドラフト会議がありました。阪神とオリックスに2球団が単独で1位指名で、他の10球団は、クジを引くという結果になった。
ただのクジであり、しかも目玉選手を引き当てたからといっても、必ずしも将来、活躍するとは限らない。ドラフト下位指名だったイチローや育成指名だった千賀たちは、大活躍していた(いる)という例は、数多くある。
とはいえ、人気の選手を引き当てないかと楽しみにし、ハズレたときは、ガッカリするということを毎年繰り返している。
1993年から2006年までは、逆指名制度があり、この時は、ほとんどの人気選手は、巨人がかっさらっていった。
阪神ファンとしては、ドラフトの結果には、悲喜交々があった。
江川問題は、巨人、阪神ともに、気分のよいものではないので、除外するとして、田淵と松井のことを取り上げてみる。
田淵は、巨人に行きたいと切に願っていたが、阪神が当たりくじを引いたので、大喜びした。
一方、松井のばあいは、逆で、阪神入りを望んでいたが、巨人が引き当てたので、ガックリした。
ドラフト制度が開始されたのは、1965年からだった。大学の授業で、ドラフト制度について、レポート提出の要求をされたことがあった。
何を書いたのかは、まったく覚えていないが、「個人の職業選択の自由を奪う制度だ」みたいなことを、書いたのかも知れない。
約60年経過してみて、ドラフト制度前と現状のプロ野球の体制を比較してみると、戦力、人気ともに、極端な偏りが、なくなったように感じる。
特に、1993年から実施されていた逆指名制度が2006年に廃止されてから、その傾向が増していった。
この逆指名制度も、個人の職業選択の自由を多少考慮して、実施したのかも知れないが、不正行為が発覚するという出来事があったりで、廃止せざるをえなかったのだろう。
職業の選択と言っても、各球団ともに、プロ野球経営を生業としているのであり、その意味では、球団全体がプロ野球という職業であるという視点からすれば、個人に職業選択の自由を拘束しているわけではないとも考えられます。
有望な選手が各球団に散らばったおかげで、戦力と人気が均等化されたということは、確実に言えそうです。
60年前のパリーグのばあいは、実力は、ともかくとして、球場の入場者は、閑古鳥が鳴いていると揶揄されるほどに少なかったのは事実でした。
60年前は、プロとしては、野球のみであったが、その後、1993年にサッカーがプロ化したのを始め、様々な競技がプロ化してきたので、プロ野球人気そのものには、陰りはある。
それでも、ある程度の固定のファンと新規ファンもいるので、すぐに衰えるという雰囲気ではない。
大リーガの大谷選手が、本場アメリカの選手を上回る技術とパワーを発揮して、野球にまったく関心のなかった新たな客層を引きつけているので、まだまだ伸び代があるように思っている。
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